今節は甲子園球場でカープと3連戦。第1戦は大竹が好投し初回の大山悠輔のタイムリーの1点を守りきり先勝。第2戦は村上が苦しみながらも好投し、相手のミスにつけこんで連勝。ドラゴンズが敗れたため優勝へのマジックナンバーが点灯した。第3戦は伊原が打たれて敗れ、いったんマジックナンバーが消滅。このカードは2勝1敗。続いて神宮球場でのスワローズ3連戦。初戦は延長戦となり、佐藤輝の決勝打で先勝、再びマジックナンバーが点灯。第2戦は吉村から小幡が2発、高寺、佐藤輝もホームランを放ち、才木からのリレーでスワローズ打線を抑えて連勝。第3戦は久々の先発となったビーズリーとリリーフの門別が打たれて大差で敗れたが、ベイスターズが敗れてマジックナンバーは減った。このカードも2勝1敗。今節は4勝2敗。今季通算59勝37敗2分で勝率.615で勝ち越し22。マジックナンバーは34。2位ジャイアンツと12.0差。3位ベイスターズとは12.5差。今節終了段階でも依然セ・リーグで勝ち越しているのはタイガースのみ。疲労を考慮してデュプランティエと岩崎を二軍調整させる余裕がある。
◎カープ16回戦……1-0
タイガース大竹、カープ床田、両左腕の投手戦。1回裏、近本がレフト前ヒットで出ると、中野のバントで二進。森下翔は空振り三振に倒れたが、佐藤輝は四球で一二塁とし、大山のレフト前タイムリーヒットで先制。結局この得点が決勝点となる。2回表、ファビアンのショートゴロを小幡が後逸。エラーで出塁となる。坂倉の二塁ゴロで二封。モンテロは二塁へのフライに打ち取ったが末包にセンター前ヒットを打たれて一三塁とされる。それでも矢野をショートゴロに打ち取り切り抜けた。2回裏、2死から大竹と近本の連打で一二塁とするも中野は三塁ゴロに倒れる。5回までは試合は動かなかったが、6回表、1死から大盛と菊池の連打と小園の一塁ゴロ、ファビアンへの四球で2死満塁とされる。ここは坂倉を二塁ゴロに打ち取り切り抜けた。7回表、モンテロのショートゴロは小幡の送球がそれ、大山がモンテロにタッチしてアウトと判定されたが、新井監督のリクエスト申請で判定が覆り、モンテロはショートの悪送球でセーフに。モンテロの代走に久保。末包のレフト前ヒットとバントの構えをした矢野の肩口に当たる死球で無死満塁に。代打野間は投手ゴロでホームゲッツー。2死二三塁となり、大盛はレフトフライで最大の危機を乗り切った。床田氏6回1失点で交代。7回裏、二番手栗林から坂本が歩き熊谷はバントしたが二封。代打豊田の投手ゴロは栗林の一塁送球がそれセーフに。新井監督のリクエスト申請も判定は覆らず。しかし近本はセンターフライ。中野が歩いて満塁としたが、森下翔は二塁へのフライに倒れる。大竹は7回無失点で交代。8回表は二番手石井が三者凡退に抑える。8回裏、三番手ハーンの前に三者凡退。9回表、クローザーの岩崎は二俣を空振り三振、末包をライトフライ、代打林を空振り三振に取り逃げ切った。岩崎は23セーブ。ヒーローインタビューは先制打の大山と6勝目をあげた大竹。
◎カープ17回戦……5-0
タイガース村上、カープ大瀬良の投手戦。1回表、1死から羽月にレフト前ヒット、2死後、ファビアンの打席で牽制悪送球で羽月は二進。ファビアンには右ひじに死球で一二塁に。しかし坂倉をセンターフライに打ち取り切り抜ける。2回表、末包を歩かせ矢野のレフト前ヒットで一二塁とされ、大瀬良のバントは一塁大山が三塁に送球し判定はアウトだったが新井監督のリクエスト申請で判定が覆り満塁に。しかし秋山の三塁へのライナーで一塁走者大瀬良が飛び出し、佐藤輝が一塁に好送球して併殺に取る。3回以降、村上は立ち直る。3回裏、1死から近本がライト前ヒットを放ち、中野の打席で二盗。しかし中野は空振り三振、森下翔はレフトフライで先制できず。4回表、1死から末包がセンター前ヒットで出ると、矢野の二塁ゴロで二進。林は申告敬遠。大瀬良を空振り三振に取る。4回裏、佐藤輝がライト前ヒットで出ると、大山は二塁強襲ヒットで一二塁に。小幡の三塁ゴロ併殺で2死三塁となったが、坂本の打席で大瀬良が暴投し佐藤輝が生還して先制。6回裏、中野が歩いたところで大瀬良にアクシデントがあり降板。二番手ハーンから中野がレフト前ヒットで一二塁とし、佐藤輝の二塁ゴロで二封。一三塁となり、大山の打席で佐藤輝は二盗。大山は申告敬遠で満塁に。代打ヘルナンデスは押し出し四球を選び2点差とする。村上は6回無失点で交代。7回表、二番手及川は三者凡退に抑える。7回裏、三番手高橋昂の前に三者凡退。8回表、三番手石井は2死から坂倉に二塁打を打たれるも末包をライトフライに打ち取る。8回裏、四番手松本から森下翔がレフトフェンスに当たる二塁打を放つと、佐藤輝の二塁ゴロは羽月が弾いて一三塁に。大山のレフト前タイムリーヒットで3点差に。2死後、高寺が歩き満塁とし、熊谷が粘った末にセンター前2点タイムリーヒットを放って5点差とする。9回表、四番手桐敷は、矢野、林、代打モンテロを三者凡退に打ち取って締め、ドラゴンズがジャイアンツに敗れたため、早くも優勝マジックナンバー39が点灯した。ヒーローインタビューは9勝目をあげた村上と、猛打賞の森下翔。
◎カープ18回戦……3-6
タイガースの先発は伊原。1回表、秋山を歩かせ、ファビアンの投手ゴロは伊原が二塁に悪送球して一二塁に。小園のライト前ヒットで満塁とされ、末包のセンター前2点タイムリーヒットで先制点を許す。坂倉のバントは伊原が三封したが、モンテロにセンター前タイムリーヒットを打たれ3点差とされる。カープの先発は森。1回裏、近本が歩き、中野の二塁ゴロで二進。森下翔の二塁ゴロで三進。佐藤輝が左中間を破るタイムリーヒットを放ち2点差に。3回裏、1死から近本がセンター前ヒットを放ち、中野のレフトフライはファビアンの頭を越し二塁打となり二三塁に。森下翔のセンター犠牲フライで1点差に迫る。4回表、1死から矢野にレフト前ヒットを打たれ、森のバントは佐藤輝が二塁に送球するも間に合わず野選で一二塁に。秋山のレフト前ヒットで満塁とされ、ファビアンのショートゴロを熊谷が二封する間に矢野が生還して2点差に。二塁の判定に対し新井監督がリクエスト申請するも判定は覆らず。小園を歩かせ満塁とされたが、末包は二塁へのフライで最少失点にとどめる。4回裏、大山のセンターフライを秋山が落球し大山は二進。中川の一塁ゴロで三進。榮枝は空振り三振に倒れたが、熊谷が粘った末にライト前タイムリーヒットを放ち再び1点差に迫る。伊原は4回4失点で降板。5回表、二番手ネルソンは1死からモンテロにレフト前ヒットを打たれ、菊池の打席で暴投し二進。菊池は空振り三振に取ったが、矢野のライト前ヒットで一三塁とされ、森に左中間を破る2点タイムリーヒットを打たれて3点差に。6回表、三番手の木下は三者凡退に抑える。森は5回3失点で交代。6回裏、二番手栗林の前に三者凡退。7回表、続投の木下はモンテロの二塁打と菊池のライト前ヒットで一三塁とされたが、矢野のショートへのライナーで飛び出していた菊池を熊谷が好送球で刺し併殺に。7回裏、三番手中崎に三者凡退。8回表、四番手岩貞は2死からファビアンにライト前ヒットを打たれ、代走に大盛。小園の打席で大盛を牽制球で釣り出し、二塁前でタッチアウト。8回裏、四番手島内の前に中野、森下翔、佐藤輝は三者三振。9回表、6年ぶりにタイガースに復帰した五番手ドリスは1死から末包を歩かせるも後続を断つ。9回裏、五番手の森浦から大山がセンター前ヒットで出るも、中川は投手ゴロで二封。梅野の打席で森浦は暴投し中川は二進。しかし梅野は空振り三振、熊谷は二塁へのフライで連勝ストップ。ドラゴンズがジャイアンツに勝ったため、マジックナンバーは消滅。
◎スワローズ14回戦……3-2
スワローズの先発は高梨。1回表、2死から森下がレフト前ヒットを放ち、佐藤輝の三塁ゴロは村上宗が一塁に悪送球し、森下は三進、佐藤輝は二進で二三塁とする。大山の打席で高梨は暴投、森下が生還して相手のミスで先制。2回表、坂本誠のライト前ヒットと伊藤将のライトフェンスに当たるヒットで2死一三塁としたが、近本は空振り三振に倒れる。タイガースの先発は伊藤将。3回裏、長岡にレフト線に二塁打を打たれ、高梨のバントで三進。しかし岩田は二塁ゴロで長岡は動けず一塁アウト。赤羽は二塁へのフライに打ち取り切り抜ける。5回裏、太田のセンター前ヒット、古賀のバントで1死二塁に。長岡はショートゴロに打ち取ったが、代打増田を歩かせ、岩田の一塁ゴロは大山が弾き満塁に。しかしここも赤羽を二塁ゴロに打ち取り危機を脱した。高梨は5回1失点で交代。6回表、二番手小澤に対し1死から大山の一塁後方のフライはオスナが弾きライト前ヒット。小幡がバントしたが二封。しかし小幡は坂本誠の打席で二盗。坂本誠のセンター前ヒットで長躯生還し2点差とする。坂本誠は一塁をまわったところでオスナと接触し走塁妨害とコールされたが、二塁には到達できなかっただろうという審判の判断で、走塁妨害なのに進塁できないという珍記録。熊谷は空振り三振で追加点はならず。7回表、三番手矢崎の前に三者凡退。7回裏、太田にライト線に二塁打を打たれ、古賀のショートゴロで三進。長岡の二塁ゴロの間に太田が生還し1点差とされる。8回表、四番手木澤に対し1死から佐藤輝が歩くが大山はショートゴロ併殺。伊藤将は7回1失点で交代。8回裏、二番手石井は赤羽への四球と村上宗のライト前ヒットで2死一三塁とされたが、オスナをセンターフライに打ち取り切り抜ける。9回表、五番手荘司に対し2死から熊谷がレフト前ヒットを放つも代打ヘルナンデスは一塁ゴロに倒れる。9回裏、クローザーの岩崎は1死から古賀にセンター前ヒットを打たれ、代走に丸山和。長岡にはファールで粘られ四球。一二塁から代打宮本にレフト前タイムリーヒットを打たれて同点に追いつかれる。長岡は三塁を突くが、熊谷の送球で憤死。岩田をショートへのライナーに打ち取り試合は延長戦に。10回表、六番手大西から近本がレフト前ヒットで出ると、中野のバントで二進。森下は二塁へのフライに倒れたが、佐藤輝はライトの頭上を越すタイムリー二塁打で勝ち越す。10回裏、四番手及川は赤羽、内山を内野ゴロに取り、村上宗を空振り三振に取って逃げ切った。岩崎が今季初勝利。及川はプロ入り初セーブ。ヒーローインタビューは決勝打の佐藤輝。ドラゴンズとジャイアンツが敗れたためマジックナンバーが36と再点灯した。
◎スワローズ15回戦……5-1
タイガースの先発は才木。1回表、岩田の投手ゴロを才木が一塁に悪送球、岩田は二進。赤羽のバントで三進。しかし内山をショートへのライナーに打ち取ると、村上宗は二塁ゴロに打ち取り切り抜ける。スワローズの先発は吉村。2回表、1死から小幡がバックスクリーン左に先制のソロホームランを放つと、2死後、高寺がライトスタンドにソロホームランをたたきこみ2点差に。2回裏、オスナにセンターの頭を越す二塁打を打たれたが、太田の二遊間の当たりはショート小幡が好捕し、三塁を狙うオスナをタッチアウトに。古賀と長岡は連続ショートライナーでここも切り抜ける。3回以降は立ち直り、好投。4回表、佐藤輝がライトスタンドにソロホームランを放ち3点差とすると、1死後、小幡が二打席連続となるバックスクリーン左に入るソロホームランで4点差とする。4回裏、内山にレフトスタンドにソロホームランを打たれ、3点差に。吉村は4回4失点で降板。5回表からは二番手阪口が7回までタイガース打線を抑えこむ。6回裏、才木が指に異変を感じ、岩田を歩かせ、赤羽にもストライクが入らず、ダグアウトで治療。赤羽はライトフライに打ち取る。内山の打席で岩田が二盗、内山のライトフライで三進。ここで村上宗を三球空振り三振に取り、ピンチを脱した。才木は6回無失点で交代。7回裏は二番手湯浅が小幡の好守にも助けられ三者凡退に抑える。8回表、三番手は木澤。1死から森下がセンターのフェンスに当たる三塁打を放ち、佐藤輝は申告敬遠。大山のライト前タイムリーヒットで4点差とし、なおも坂本の手に当たる死球で2死満塁としたが、高寺はセンターフライに倒れる。8回裏、三番手ドリスは三者凡退に抑える。9回表、四番手小澤から近本がヒットを放つも後続を断たれる。9回裏、四番手桐敷は赤羽を空振り三振、内山を二塁ゴロ、村上宗をハーフスイングの空振り三振に抑えて逃げ切った。才木は9勝目。ヒーローインタビューは二打席連続ホームランと攻守の小幡。マジックナンバーは35。
◎スワローズ16回戦……1-8
スワローズの先発は奥川。1回表、近本がセンター前ヒットを放ち、中野のバントで二進。しかし森下は三塁ゴロ、佐藤輝は空振り三振に倒れる。2回表、1死から小幡が歩き、高寺の打席で二盗。高寺の一塁ゴロで三進。梅野は肘に当たる死球。ビーズリーの打席で梅野が二盗。しかしビーズリーは一塁ゴロに倒れ、またも先制できず。タイガースの先発はビーズリー。2回裏、村上宗にセンター前ヒットを打たれ、オスナはショートへのライナーに打ち取ったが、長岡にライト前に落ちるヒットを打たれて一二塁に。赤羽の二塁後方へのフライは中野が好捕。三塁へ走り出していた村上宗は帰塁できず併殺に。3回表、2死から森下がライト前に放った打球は太田が取れず、三塁打に。しかし佐藤輝は一塁ゴロに倒れる。3回裏、中村悠にレフト前ヒットを打たれたが、奥川はスリーバント失敗。太田の二塁へのライナーはヒットエンドランでスタートを切っていた中村悠が帰塁できず併殺に。4回表、高寺の四球と二盗、梅野の申告敬遠で2死一二塁としたが、ビーズリーは三塁ゴロ。4回裏、岩田のレフト前ヒットと内山のユニフォームをかする死球で無死一二塁に。村上宗のライト線へのタイムリーヒットで先制点を許す。さらに一三塁からオスナにセンターへ犠牲フライを打たれて2点差とされた。5回表、中野がライト前ヒットを放つと、森下の二塁ゴロを赤羽が弾き、それを見た中野が三塁を狙うが憤死。佐藤輝は二塁ゴロでチャンスを生かせず。ビーズリーは4回2失点で降板。5回裏、二番手門別は奥川に二塁打を打たれ、太田のバントで三進。岩田は空振り三振に取ったが、内山のセンター前タイムリーヒットで3点差とされ、村上宗のレフトスタンドへのツーランホームランで5点差に。6回表、大山がレフトスタンドにソロホームランを放ち4点差としたが、後続を断たれる。6回裏、続投の門別は赤羽の四球、中村悠のレフト前ヒット、奥川のバントで2死二三塁とされるも太田を二塁ゴロに打ち取る。7回裏、三番手木下は岩田の内野安打と村上のライト前ヒット、木下の暴投で1死二三塁とされたが、オスナを二塁へのフライに打ち取ると、長岡を空振り三振に取り切り抜けた。奥川は7回1失点で交代。8回表、二番手荘司から佐藤輝が歩くも後続は三者凡退。8回裏、四番手岩貞はヒットの赤羽と二塁打の中村悠を置いて、代打北村恵にレフトスタンドにスリーランホームランを打たれ、7点差とされる。9回表、三番手矢崎の前に三者凡退に打ち取られ、連勝はストップ。ベイスターズが敗れたため、マジックナンバーは34。
愛すれどTigers週間MVP
投手……石井大智 8回のセットアッパーとして連続試合無失点記録を継続。岩崎不在でも石井がその替わりをつとめられるというくらい安定した投球。分厚いリリーフ陣の軸となっている。
野手……小幡竜平 スワローズ戦での2打席連続ホームランだけでなく、ショートの守備でもたびたびファインプレーで投手を助けている。左投手が相手の時は熊谷にスタメンを譲ることもあるが、ほぼレギュラーとしての地位を固めつつある。後半戦は、疲れも見えてくるだろうが、このままポジションをとる活躍を見せたい。
次節はバンテリンドームでのドラゴンズ戦。対戦成績で唯一負け越しているうえに、球場は鬼門。このカードを勝ち越すことでますます独走状態に加速度がつくだろう。そして京セラドームで今節と同じスワローズ。村上宗と長岡の復帰で打線に強さが戻ってきているだけにここはしっかりと勝ちを拾っていきたい。どちらも後半戦に入り調子を上げてきている。まず目の前の試合を確実にとっていってもらいたい。
(2025年8月4日記)