愛すれどTigers


佐藤輝が31号ホームランでトップ独走、才木は10勝目

 今節はバンテリンドームナゴヤでドラゴンズと3連戦。第1戦は大野好投されたが、リリーフした橋本から佐藤輝が逆転ホームランを放つ。第2戦は延長戦となり、大山の押し出し死球で連勝。第3戦は伊原が打たれて、金丸にプロ入り初勝利を献上。このカードは2勝1敗。続いて京セラドーム大阪でのスワローズ3連戦。初戦は延長戦となり、代打増田に決勝打を打たれて連敗。第2戦は終盤に木浪の押し出し四球などで勝ち越して連敗ストップ。第3戦は佐藤輝のホームランなどでリードし、才木が2失点完投勝利で連勝。このカードも2勝1敗。今節も4勝2敗。今季通算63勝39敗2分で勝率.618で勝ち越し24。マジックナンバーは29。2位ジャイアンツと11.5差。3位ベイスターズとは14.0差。石井が藤川球児と並ぶ36試合連続無失点の球団記録を達成。

◎ドラゴンズ13回戦……6-2
 ドラゴンズの先発は大野。1回表、近本の三塁ゴロは三塁チェイビスが悪送球して近本は二進。しかし、中野は空振り三振、森下はショートゴロ、佐藤輝は見逃し三振で先制できず。2回表、大山の四球と熊谷のセンター前ヒットで2死一二塁とし、高橋遥の投手前のゴロは大野が取れず二塁内野安打となり満塁に。しかし近本は空振り三振でまたも先制できず。タイガースの先発は高橋遥。2回まで走者を許さず、3回裏、1死から石伊に三塁佐藤輝のグラブの下をくぐるレフト前ヒットを打たれ、大野のバントで二進。岡林の一二塁間の当たりは大山が好捕するも送球できず内野安打となり2死一三塁とされると、田中のレフト線の2点タイムリーヒットで先制される。4回表、大山は肩に死球。小幡の一塁ゴロで二封。坂本が歩き一二塁としたが、後続を断たれて反撃ならず。大野は6回無失点で交代。7回表、二番手マルテに対し2死から代打高寺が二塁打を放つも近本は空振り三振。高橋遥は4回以降はドラゴンズ打線を寄せ付けず6回2失点で交代。7回裏、二番手は新外国人のハートウィグが来日初登板。細川、ボスラー、チェイビスを歩かせ無死満塁に。しかし山本を空振り三振に取ると、石伊の三塁ゴロはホームゲッツーで辛くも切り抜けた。8回表、三番手橋本から中野のライト前ヒットと森下の四球で走者をため、佐藤輝のライトスタンドに入るスリーランホームランで逆転。8回裏は三番手及川が代打鵜飼にセンター前ヒットを打たれたが、岡林のバントは及川が判断よく二封。田中の二塁ゴロで二進されたが、上林は見逃し三振に取り切り抜ける。9回表、四番手齋藤から代打ヘルナンデスが四球で代走に植田。高寺のバントで二進し、近本のレフト前ヒットで一三塁に。近本が二盗すると、中野が歩いて1死満塁。ここで齋藤は降板し、五番手は祖父江。森下のライト前タイムリーヒットで2点差とし、佐藤輝は空振り三振に倒れるも、大山のライト前2点タイムリーヒットで4点差とした。9回裏、四番手のドリスは駿太にライト前ヒットを打たれたが、ボスラーの一二塁間の当たりを中野が好捕して二封。2死後、山本にライト前ヒットを打たれ一二塁とされたところでドリスからクローザーの石井に交代。代打板山をショートフライに打ち取って逃げ切った。来日初登板のハートウィグが初勝利。石井が4セーブ。ヒーローインタビューは逆転スリーランの佐藤輝。マジックナンバーは33に。
◎ドラゴンズ14回戦……3-2
 タイガース村上、ドラゴンズ柳の投手戦。1回裏、1死から田中にレフト前ヒットを打たれ、2死後、細川の打席で田中は二盗。しかし細川は止めたバットに球が当たり投手ゴロ。2回裏、ボスラーのセンター前に落ちる当たりを近本が取れず二塁打に。チェイビスの二塁ゴロで三進。石伊に左中間を破るタイムリーヒットを打たれて先制される。3回表、1死から熊谷がセンター前ヒットを放ち、村上のバントで二進。近本のレフト前タイムリーヒットで同点とする。4回裏、細川のヒットとチェイビスへの四球で1死一二塁とされたが、石伊と山本をフライアウトに打ち取る。5回裏、上林にライトスタンドへソロホームランを打たれて1点差とされる。6回表、近本と中野の連打と森下の四球で1死満塁としたが、佐藤輝はショートフライに、大山は三塁ゴロに打ち取られ、逆転のチャンスを逸した。6回裏、細川とボスラーを連続見逃し三振に取るも、チェイビスにライト線に二塁打を打たれる。しかし石伊を空振り三振に取り切り抜けた。7回表、高寺が歩き坂本のバントで二進。しかし熊谷と代打ヘルナンデスは連続空振り三振。村上は6回2失点で交代。7回裏、二番手桐敷は三者凡退に抑える。柳は7回1失点で交代。8回表、二番手藤嶋から近本がライトの上を越す二塁打を放ち、中野のバントで三進。森下は空振り三振に倒れたが、佐藤輝のレフト前タイムリーヒットで同点に追いついた。8回裏、三番手湯浅は1死から岡林を歩かせたが後続を断つ。9回表、三番手清水に対し1死から坂本が歩き、熊谷の三塁ゴロで二進。しかし代打小幡はライトフライに倒れる。9回裏、四番手の及川は1死から石伊を歩かせたが、山本と代打ブライトを打ち取り、試合は延長戦に。10回表、四番手橋本から近本がレフト前ヒット。中野もセンター前ヒットで続き、森下が歩いて無死満塁に。ここで橋本は降板。五番手はマルテ。佐藤輝は空振り三振に倒れたが、大山は背中に押し出し死球で勝ち越す。10回裏、クローザーの石井は2死から岡林にセンター前ヒットを打たれたが、細川をセンターフライに打ち取り逃げ切り、連勝。及川が5勝目。石井は5セーブ。ヒーローインタビューは4安打で得点機を作った近本。マジックナンバーは32に。
◎ドラゴンズ15回戦……3-8
 タイガースの先発は伊原。1回表、ブライトのレフト前ヒットを中川が弾き、ブライトは二進。田中の二塁ゴロで三進。岡林の二塁ゴロの間にブライトが生還して先制される。細川に二塁打を打たれ、ボークで三進。しかしここはボスラーを一塁ゴロに打ち取り切り抜けた。ドラゴンズの先発は金丸。2回表、中川がプロ入り初となるソロホームランをレフトスタンドに放ち同点に。2回裏、チェイビスにレフトスタンドにソロホームランを打たれて1点差とされる。3回表、熊谷がレフト前ヒットで出ると、伊原のバントで二進。2死後、中野のセンター前タイムリーヒットでまたも同点に。3回裏、ブライトに左中間を破る二塁打を打たれ、田中のセンター前タイムリーヒットでまたも1点差に。岡林を歩かせ一二塁に。1死後、ボスラーの打席で坂本が捕逸し二三塁に。ボスラーにライト前タイムリーヒットを打たれて2点差に。1死一三塁とされ、チェイビスの一塁ゴロはヘルナンデスがバックホームしたが、タッチできずタイムリー野選で3点差とされる。4回表、佐藤輝がバックスクリーンにソロホームランを放ち2点差に。5回表、1死から代打豊田がライトフェンスに当たる二塁打を放つも、近本はレフトフライ。中野は三塁内野安打で一三塁としたが、森下はサードゴロでチャンスを逃す。伊原は4回5失点で降板。5回裏、二番手木下里は1死から細川のヒットとボスラーの二塁打で二三塁とされ、チェイビスは申告敬遠で満塁に。山本はショートゴロに打ち取り本封。加藤匠の打席で坂本がまたも捕逸し、細川が生還し3点差に。加藤匠は投手横の鈍いゴロ。佐藤輝が捕球したがタイムリー内野安打となり4点差とされる。6回裏、三番手ドリスはブライトにセンター前ヒットを打たれ、田中のバントで二進。2死後、細川のライト前に落ちるタイムリーヒットで5点差とされる。7回裏、四番手ハートウィグは三者凡退に抑える。8回裏、五番手門別は1死からブライトにヒットを打たれたが、後続を断つ。金丸は8回3失点で交代。9回表、二番手メヒアに対し1死から中川がライト前ヒットを放つもヘルナンデスはショートゴロ併殺に倒れ試合終了。金丸にプロ入り初勝利を献上した。ジャイアンツが敗れたため、マジックナンバーは31に。
◎スワローズ17回戦……1-3
 タイガース伊藤将、スワローズ高梨の投手戦。2回裏、1死から大山が右中間フェンス直撃の二塁打を放ち、小幡の二塁ゴロで三進。しかし坂本は空振り三振に倒れる。4回裏、中野がレフト前ヒットを放つも中川は二塁ゴロ併殺。しかし佐藤輝の今季30号となるライトスタンド中段に入るソロホームランで先制。7回表、村上宗にライト前ヒットを打たれるも牽制球で釣り出し、タッチアウト。オスナにもライト前ヒットを打たれたが、古賀の三塁ゴロで二封。山田哲の打席で古賀が二盗。山田哲は申告敬遠で一二塁に。長岡を投手ゴロに打ち取り切り抜ける。高梨は7回1失点で交代。8回裏、二番手小澤に対し2死から近本がライト前ヒットを放つも中野は遊邪飛。完封を狙う伊藤将は、9回表、内山にレフト線に二塁打を打たれ、内山の代走に岩田。村上宗のライトフライで岩田は三進。オスナの二塁ゴロは中野がバックホームするも間に合わず、岩田が生還して野選で同点に。オスナの代走に丸山和。古賀のバントで二進を許し、伊藤将は降板。二番手ハートウィグは山田哲をショートへのライナーに打ち取る。9回裏、三番手荘司から代打森下がライト前ヒットを放ち、代走に植田。佐藤輝は空振り三振、大山の打席で植田海が二盗を試みるもタッチアウト。大山は投手ゴロに倒れ、試合は延長戦に。10回表、三番手石井は長岡にライト前ヒットを打たれ、代打北村拓のバントで二進。しかし太田と赤羽を連続空振り三振に取る。10回裏、四番手大西の前に三者凡退。11回表、四番手及川は岩田を歩かせ丸山和のバントで2死二塁とされたが古賀をライトフライに打ち取る。11回裏、五番手矢崎から代打高寺がライト前ヒットを放ち、近本が歩いて一二塁に。しかし中野のバントは捕邪飛に。代打豊田のライトフライで高寺は三進し2死一三塁とサヨナラのチャンス。佐藤輝は申告敬遠で満塁としたが、大山はセンターフライで好機を逸した。12回裏、五番手湯浅は2死から代打宮本のセンター前ヒットを打たれ、代走に伊藤琉。右肩に当たる死球。太田には赤羽のショート内野安打で満塁とされ満塁に。ここで湯浅は降板。六番手桐敷が代打増田にセンター前に2点タイムリーヒットを打たれ2点のリードを許す。12回裏、六番手星に対し1死から代打木浪がセンター前ヒットを放つも、島田はセンターフライ。高寺のセンター前ヒットで一二塁とするが、近本はショートゴロに倒れて連敗。マジックナンバーは31と変わらず。
◎スワローズ18回戦……6-2
 タイガースの先発はデュプランティエ。1回表、太田にライト線に二塁打を打たれ、森下が球をこぼす間に太田は三進。長岡のレフトへの犠牲フライで先制される。スワローズの先発は吉村。1回裏、近本のレフト横のライナーは内山が飛びつくも弾き二塁打に。1死後、森下の二塁へのゴロは山田哲が弾きタイムリーヒットとなり同点に。2回裏、坂本と高寺の連打で一二塁とし、デュプランティエの打席で吉村は暴投。二三塁となる。デュプランティエはショートゴロ。近本のショートゴロの間に坂本が生還して1点差とする。4回表、村上宗のライト線の二塁打と、オスナのライトフライで1死三塁とされ、山田哲のライトへの犠牲フライで同点とされる。4回裏、坂本の四球と高寺のライト前ヒットで一二塁とするが、デュプランティエのバントは吉村が三封。近本の一塁ライナーで一塁走者高寺が飛び出し帰塁できず併殺に。5回裏、2死から佐藤輝のヒットと大山の四球で一二塁としたが、小幡はライトフライに倒れる。デュプランティエは5回2失点で交代。6回表、二番手ドリスは長岡にセンター前ヒットを打たれるが、内山と村上宗を連続空振り三振に取り、オスナは歩かせたが山田哲を三塁ゴロに打ち取り切り抜ける。7回表、三番手湯浅は中村悠を歩かせ岩田のバントはライン上で止まり内野安打となって一二塁に。代打北村拓のバントは坂本が三封。太田を空振り三振に取ると、長岡を投手ゴロに打ち取り切り抜ける。吉村は6回2失点で交代。7回裏、二番手小澤の前に三者凡退。8回表、四番手及川は内山と村上宗を連続空振り三振に取るなどして三者凡退に抑える。8回裏、続投の小澤に対し1死から大山が歩き、2死後、坂本のショートへの内野安打、高寺の四球で満塁とし、代打木浪が押し出し四球を選び勝ち越す。小澤に代わり三番手は松本健。近本の右中間を破る走者一掃の3点タイムリー三塁打で4点差とした。9回表、クローザーの石井が三者凡退で締める。及川が6勝目。ヒーローインタビューは決勝の押し出し四球を選んだ木浪、4打点の近本、藤川球児と並ぶ36試合連続無失点の球団記録に並んだ石井。
◎スワローズ19回戦……5-2
 タイガースのの先発は才木。1回表、1死から長岡にセンター前ヒットを打たれ、内山の二塁ゴロで二進。しかし村上宗を空振り三振に取る。スワローズの先発は奥川。1回裏、1死から中野がセンター前ヒットで出ると、2死後、佐藤輝の打席で中野は二盗。佐藤輝のライト線へのタイムリー二塁打で先制する。3回表、才木は丸山和、奥川、太田を三者三振に取る。3回裏、佐藤輝のライトスタンドへのソロホームランで2点差に。大山と高寺の連打、坂本の四球で2死満塁と攻めたが、小幡は二塁ゴロに倒れて追加点はならず。5回裏、佐藤輝と大山の連打で無死一三塁とし、高寺は四球で満塁に。坂本のライト前タイムリーヒットで3点差とする。ここで奥川は降板。二番手の木澤の前に三者凡退に抑えられ、追加点は取れず。6回表、代打北村恵にレフトスタンドにソロホームランを打たれて2点差に。6回裏、三番手は石原。中野がレフト前ヒットを放ち、1死後、佐藤輝の打席で牽制球に釣り出されるもオスナの悪送球で三進。記録は盗塁死とオスナのエラー。佐藤輝の二塁ゴロで三進。大山のレフト線へのタイムリー二塁打で3点差に。7回裏、続投の石原に対し、小幡の四球、才木のバント、中野の四球などで2死一二塁としたが、森下はショートゴロに倒れる。8回表、2死から長岡に二塁打を打たれ、代走は伊藤琉。しかし内山をライトフライに打ち取ると、村上宗は見逃し三振に取る。8回裏、四番手阪口から佐藤輝がライト線へ二塁打を放ち、大山の一塁ゴロで三進。高寺のセンター前タイムリーヒットで4点差とする。坂本のヒットと小幡の四球で満塁と攻めたが、後続を断たれて追加点は取れず。9回表、オスナの二塁打と山田哲のヒットで無死一三塁とされ、1死後、丸山和にライト前タイムリーヒットを打たれて3点差とされ、北村恵のライトフライで走者は二三塁に。代打増田の三塁ゴロは佐藤輝が好捕して三塁ゴロとし、逃げ切った。ヒーローインタビューは完投で10勝目をあげた才木と先制打とホームランの佐藤輝。マジックナンバーは29に。

愛すれどTigers週間MVP
投手……及川雅貴 今節も無失点。大事なところで登板し、リリーフだけで6勝目。石井と並び、最も安定した投球を見せている。リリーフ陣を助ける完投勝利の才木が次点。
野手……佐藤輝明 今節はもう佐藤輝のためにあったといっても過言ではない。バンテリンドームが狭く感じられると言わせたホームラン。京セラドームではあわやサイクルヒットという4安打。この反動が来ないかと心配になるくらいの好調ぶりだ。

 次節は今節から続く9連戦となるマツダスタジアムでのカープ戦。初戦先発の大竹は雨男。試合中止もあり得る。それでも今季相性の良い相手だけに取りこぼしはできない。そして移動日をはさみ東京ドームでジャイアンツ戦。しぶとく食らいついて来ているだけに、またスイープして突き放したい。とはいえ、相手はかなり調子を取り戻している。ここまで大差をつけているが、侮ってはいけない。むろん藤川監督にそういうおごりはないとは思うが。

(2025年8月10日記)


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