愛すれどTigers


9/7史上最速優勝決定!

 今節はバンテリンドームナゴヤでドラゴンズと3連戦。第1戦は佐藤輝のホームランなどでマラーを打ち崩して先勝。第2戦は伊藤将が突如崩れて敗れる。第3戦は佐藤輝のホームランなどでリードし、途中リリーフが打たれて接戦となったが逃げきる。このカードは2勝1敗。甲子園に戻ってカープ3連戦。初戦は大竹が好投し、先勝。第2戦は常廣を打ちこみ、リリーフが好投して連勝。マジックナンバーを1として第3戦は才木が危険球退場するなどしたがリリーフ陣が好投。犠牲フライによる2点を守り切って、2リーグ分裂後最速となる9月7日に優勝を決めた。このカードは3勝0敗。今節は5勝1敗。今季通算78勝45敗3分で勝率.634で勝ち越し33。2位ジャイアンツと17.0差。3位ベイスターズとは18.5差。一気に優勝を決め、藤川監督は5回宙に舞った。ビールかけが少し手慣れてきたのはそれだけ強くなった証拠か。いやしかし、こんなに早く優勝が決まるとは。恐れ入りました。

◎ドラゴンズ18回戦……5-3
 ドラゴンズの先発はマラー。1回表、2死から森下がレフトの上を越える二塁打を放つも佐藤輝は見逃し三振。タイガースの先発は村上。1回裏、2死から死球の上林に二盗を許すも細川を空振り三振に取る。2回表、大山が歩き、熊谷の空振り三振の間に二盗。2死後、坂本が歩き、村上の二塁ゴロは田中が弾いてエラーで満塁に。しかし近本は空振り三振に倒れて先制できず。3回表、1死からセンター前ヒットの森下を置いて佐藤輝がライトスタンドにツーランホームランを放てば、四球の大山を置いて熊谷がレフトスタンド最前列に当たるプロ入り第1号のツーランホームランで続き4点差とする。3回裏、マラーと田中のヒットで2死一二塁とされたが上林をレフトフライに打ち取り切り抜ける。マラーは6回4失点で降板。7回表、二番手は新人の吉田。植田と森下が連続四球で無死一二塁とし、佐藤輝の二塁ゴロで二封され一三塁に。大山のライトへの犠牲フライで5点差とした。7回裏、細川にレフトの頭を越す二塁打を打たれると、ボスラーはレフト前にテキサス性のヒットで無死一三塁に。山本にライト線にタイムリー二塁打を打たれて4点差とされる。無死二三塁からチェイビスを空振り三振に取り、代打ブライトは投手ゴロで2死までこぎつけたが、代打大島のセンター前2点タイムリーヒットで2点差に迫られる。ここで村上は交代。二番手及川は岡林をセンターフライに打ち取って切り抜ける。8回表、三番手梅野雄の前に、1死から坂本が歩くも後続を断たれる。8回裏、三番手岩崎は田中にセンター前ヒットを打たれるも上林を二塁ゴロ併殺に打ち取り、細川は歩かせたがボスラーを空振り三振に取る。9回表、四番手清水の前に三者凡退。9回裏、クローザーの石井は2死から石伊にセンター前ヒットを打たれたが代打板山をショートへのフライに打ち取り逃げ切った。村上が自己最多の11勝目。石井は8セーブ。ヒーローインタビューは初ホームランを放った熊谷。マジックナンバーは、ジャイアンツとベイスターズが勝ったため、1つだけ減り6に。
◎ドラゴンズ19回戦……2-5
 タイガースの先発は伊藤将。1回裏、岡林の打球が伊藤将の足に当たる強襲ヒット。田中はバントの構えからヒッティングに切り替え二塁へのフライ。上林の一塁ゴロで二封。細川にはセンター前ヒットを打たれ一二塁とされるも、ボスラーをライトフライに打ち取り切り抜ける。ドラゴンズの先発は大野。3回表、中川がレフトスタンド最前列にソロホームランを放ち先制。3回裏、1死から岡林がセンター前にはじき返すも小野寺がダイビングキャッチでアウトに。田中にはセンター前ヒットを打たれたが、上林は一塁ゴロに打ち取る。4回表、2死から佐藤輝がセンターの上を越す二塁打、大山の四球で一二塁としたが、小野寺は空振り三振に倒れる。5回表、1死から坂本の二塁打と伊藤将のレフト前ヒットで一三塁としたが、中野は空振り三振、熊谷は見逃し三振で追加点が取れず。5回裏、石伊にショートへの内野安打を打たれると、大野はバント。しかし伊藤将が判断よく二封する。岡林のショートゴロで二封も一塁は間に合わず併殺崩れ。藤川監督のリクエスト申請も判定は覆らず。田中の打席で岡林が二盗。田中は四球で一二塁に。上林のライト前に落ちるタイムリーヒットで同点に追いつかれると、細川にライトスタンドへスリーランホームランを打たれて3点差とされる。6回表、森下のレフトスタンドへのソロホームランで2点差とする。佐藤輝が二塁打で続き、大山のセンターフライで三進。しかし後続を断たれてしまう。6回裏、石川昂にレフトスタンドにソロホームランを打たれ、再び3点差に。大野は6回2失点で交代。7回表、二番手藤嶋に対し1死から代打糸原がライト前ヒットを放つも後が続かず。伊藤将は6回5失点で降板。7回裏、二番手は移籍後初登板の畠。上位打線を三者凡退に打ち取る。8回表、三番手のメヒアから森下が歩き、佐藤輝のセンター前ヒットで無死一二塁としたが、大山のライトフライで森下は三進し一三塁に。代打近本の四球で満塁とするも、中川は三塁ゴロ併殺。藤川監督のリクエスト申請も、またも判定は覆らず。8回裏、三番手湯浅は三者凡退に抑える。9回表、クローザーの松山に対し、1死から代打高寺と中野が連続四球で一二塁としたが、熊谷の三塁ゴロ併殺で試合終了。マジックナンバーは6のまま変わらず。
◎ドラゴンズ20回戦……7-5
 ドラゴンズの先発は涌井。1回表、2死から森下が左肩に死球を受けて出ると、佐藤輝がライトスタンドに弾丸ライナーのツーランホームランを放ち先制。タイガースはブルペンデー。先発はネルソン。3回裏、チェイビスの左ひじに死球。石伊のライト前ヒットで一二塁とされ、涌井は見逃し三振に取ったが、岡林の打席でネルソンは暴投し、一三塁とされ、岡林を歩かせて満塁に。しかし田中を二塁へのフライに打ち取ると、上林をセンターフライに打ち取って乗り切った。4回表、森下と佐藤輝がレフト前に連打で無死一二塁とし、大山のセンターフライで森下は三進。熊谷はスクイズをファールで失敗した後、二塁ゴロ。田中はバックホームするが一瞬早く森下が生還して野選で3点差に。ネルソンは予定通り3回無失点で交代。4回裏、二番手湯浅は細川を歩かせたが、ボスラーのショートゴロで二封。山本もショートゴロでまた二封。チェイビスを空振り三振に取る。5回裏、三番手岩貞は石伊にセンター前ヒットを打たれるも後続を三者凡退に打ち取る。涌井は5回3失点で降板。二番手は近藤。6回表、佐藤輝の四球と熊谷のセンター前ヒットで2死一二塁としたが、高寺は二塁ゴロに倒れる。6回裏、続投の岩貞は2死からボスラーと山本の連打で一三塁とされ、ここで交代。四番手ハートウィグはチェイビスをレフトフライに打ち取って切り抜ける。7回表、三番手橋本から梅野隆と小野寺の連打で一二塁とし、近本のライト線タイムリー二塁打で4点差に。なおも二三塁で中野は見逃し三振に倒れたが、森下は左中間を破る2点タイムリー二塁打で6点差に。佐藤輝の一塁ゴロはボスラーの悪送球でセーフとなり1死一三塁に。ここで橋本は降板。四番手梅野雄から大山がライト犠牲フライで7点差に。7回裏、続投のハートウィグは石伊への死球、ロドリゲスを歩かせて一二塁に。岡林の一塁ゴロは二封のみで一三塁に。代打板山のライト前タイムリーヒットで6点差に。ここでハートウィグは降板。五番手は島本。上林の二塁ゴロで2死二三塁とされ、細川にレフトスタンドへスリーランホームランを打たれ3点差とされる。8回裏、六番手及川は微妙なコートをことごとくボールと判定される。山本にショートへの内野安打を打たれたが、代打大島は投手ゴロで二封。石伊とロドリゲスを歩かせて満塁とされたが、岡林のライトへの犠牲フライで2点差に迫られるも板山の一二塁間の当たりは中野が好捕して同点にはされず。9回表、五番手齋藤から近本が右中間を破る三塁打を放つも、中野は空振り三振、森下は二塁ゴロ、佐藤輝は歩いて一三塁としたが、齋藤と交代した六番手清水の前に大山は空振り三振に倒れ追加点は取れず。9回裏、クローザーの岩崎は1死から細川を歩かせ、ボスラーのセンター前ヒットで一二塁に。ボスラーの代走に樋口。山本のライトフライで細川が三進して一三塁とされたが、代打ブライトを投手ゴロに打ち取り逃げ切った。岩貞が3勝目。ヒーローインタビューは30セーブの岩崎。ジャイアンツがスワローズ村上宗の満塁ホームランなどで大敗したため、マジックナンバーは4にまで減った。
◎カープ21回戦……6-1
 タイガースの先発は大竹。1回表、中村奨に右中間に二塁打を打たれると、ファビアンは一塁へのライナーに打ち取ったが、小園の二塁ゴロで中村奨は三進。モンテロの打席で大竹が暴投して先取点を与えてしまう。モンテロは空振り三振。カープの先発は森。1回裏、近本が歩き、中野の左中間への二塁打で二三塁とする。森下翔のレフト前タイムリーヒットで同点とし、佐藤輝は歩いて満塁に。ここで大山がレフトスタンドに満塁ホームランを放ち一気に4点差をつける。1死後、木浪がレフト線に二塁打を放ち、坂本は見逃し三振に倒れたが、大竹のレフト前に転がるタイムリーヒットで5点差とした。両チームの得点はこの初回のみ。3回表、2死から中村奨のライト前ヒットとファビアンへの四球で一二塁とされるも小園を一塁ゴロに打ち取る。4回裏、坂本と大竹が連続見逃し三振に倒れた後、近本のレフト前ヒットと中野の二塁内野安打で一二塁としたが、森下翔はセンターフライに倒れる。5回表、代打二俣にレフト前ヒットを打たれるが、2死後、ファビアンのライトへの邪飛を森下翔がフェンス際で好捕する。森は4回6失点で降板。5回裏、二番手鈴木健の前に三者凡退。大竹は6回1失点で交代。7回表、二番手ドリスは三者凡退に抑える。7回裏、三番手辻から近本がレフト前ヒットを放ち、すかさず二盗。しかし中野はショートへのライナー、森下翔は三塁ゴロと走者を進められず、佐藤輝が歩いて一二塁としたが、大山は三塁ゴロに倒れる。8回表、三番手畠は1死からファビアンにレフト前ヒットを打たれたが、後続を断つ。8回裏、四番手岡本に対し2死から坂本の四球と小幡の二塁内野安打でチャンスを作ったが近本は一塁ゴロに倒れる。9回表、四番手石黒は末包にセンター前ヒットを打たれたが、菊池を空振り三振に取ると坂倉を二塁ゴロ併殺に打ち取って締めくくった。ヒーローインタビューは7勝目の大竹とグランドスラムの大山。マジックナンバーはベイスターズがスワローズに勝ったため、1つだけ減って3に。
◎カープ22回戦……4-1
 タイガースの先発は門別。1回表、2死から小園にセンター前ヒットを打たれ、モンテロのライト線ギリギリにフェアゾーンに入るタイムリー三塁打で先制される。3回表、ファビアンに三塁へ内野安打を打たれる。藤川監督のリクエスト申請も判定は覆らず。小園がライト前ヒットで続くが、モンテロはショートライナー、末包はレフトフライ、菊池は二邪飛と三者凡退に打ち取り切り抜けた。4回表、佐々木のレフト前ヒットを高寺が弾き、佐々木は二進。石原のセンター前ヒットで一三塁とされる。常廣のバントは空振り三振。中村奨は捕邪飛、ファビアンを歩かせて満塁とされたが、小園はショートへのフライに打ち取り、ここもなんとか切り抜けた。カープの先発は常廣。3回まで一人の走者も出せなかったが、4回裏、1死から中野の一塁へのライナーをモンテロが弾いてエラーで出塁。森下翔が歩き一二塁とし、佐藤輝のライト前タイムリーヒットで同点に。門別は4回1失点で交代。5回表、二番手ハートウィグは2死から菊池のレフト前ヒットと佐々木の三塁ゴロを佐藤輝が弾いてエラーとなり一二塁に。しかし石原を二塁ゴロに打ち取りここも切り抜ける。6回表、三番手ドリスは2死からファビアンを歩かせたが小園は三塁ゴロに打ち取る。6回裏、近本の四球と中野のレフト前ヒットで一三塁とし、森下翔のレフト前タイムリーヒットで勝ち越す。ここで常廣は降板。二番手はハーン。佐藤輝の打席で森下翔が二盗。佐藤輝は空振り三振に倒れたが、大山は申告敬遠で満塁に。代打小野寺の見逃し三振で2死になったが、坂本の三塁ゴロを佐々木がトンネル。中野が生還して2点差とする。7回表、四番手は畠。モンテロにセンター前ヒットを打たれるるも末包をショートゴロ併殺、菊池を空振り三振に打ち取る。7回裏、三番手中崎に対し1死から近本が左中間に二塁打を放つと、中野のセンター前タイムリーヒットで近本が一気に生還して3点差に。8回表、五番手及川は1死から石原にセンター前ヒットを打たれるも代打前川誠を投手ゴロ併殺に打ち取る。8回裏、四番手の辻の前に三者凡退。9回表、クローザーの石井は中村奨にファールで粘られた末にセンター前ヒットを打たれ、ファビアンにもセンター前ヒット。一二塁とされたが小園をセンターフライに打ち取ると、モンテロの三邪飛は佐藤輝が背走しスライディングしながら好捕。末包を空振り三振に取って逃げ切った。ドリスが2勝目。石井は9セーブ。ヒーローインタビューは決勝打の森下翔とリリーフで好投した及川。ベイスターズがスワローズに敗れたため、マジックナンバーはまた一気に減りとうとう残り1に。
◎カープ23回戦……2-0
 カープの先発はアドゥワ。2回裏、大山がレフト線に二塁打を放ち、木浪のライト前ヒットで一三塁とすると、高寺のレフト犠牲フライで先制する。3回裏、中野が二塁打で出るも、森下翔と佐藤輝は連続空振り三振。大山は投手ゴロで追加点はならず。4回裏、センター前ヒットの木浪は高寺の一塁ゴロで二進。坂本が歩いて一二塁としたが、才木のバントは捕邪飛に。近本の二塁内野安打で満塁としたが、中野は三邪飛でここも追加点は取れず。タイガースの先発は才木。4回まで走者は許しても二塁を踏ませない好投。しかし5回表、石原への頭部死球で危険球退場。石原は幸い大事に至らず試合出場を続けた。急遽二番手で湯浅が登板。代打矢野のバントで石原は二進。しかし中村奨を一邪飛、ファビアンを捕邪飛に打ち取る好リリーフ。5回裏、二番手ハーンに対し1死から佐藤輝が右中間に二塁打を放ち大山は申告敬遠。木浪の一塁ゴロで二封され2死一三塁としたが、代打熊谷は空振り三振に倒れる。6回表、三番手桐敷は三者凡退に抑える。6回裏、三番手栗林から坂本が右中間に二塁打を放ち、代打糸原の二塁ゴロで三進。近本のセンター犠牲フライで待望の追加点をあげ2点差に。7回表、四番手及川はレフト熊谷のダイビングキャッチなどバックにも助けられ三者凡退に抑える。7回裏、四番手島内から森下翔が歩くも後続は三者凡退。8回表、五番手石井は代打野間にレフト前ヒットを打たれたが、中村奨を三塁ゴロ併殺に打ち取り、ファビアンにもヒットを打たれるも羽月をショートゴロに打ち取る。8回裏、五番手森浦の前に三者凡退。9回表、クローザーの岩崎は小園をセンターフライ、モンテロを空振り三振、秋山をセンターフラに打ち取って優勝を決めた。湯浅が4勝目。岩崎は31セーブ。藤川監督は5回の胴上げ。選手会長の中野も胴上げ。優勝監督インタビューで藤川監督は「ファンの皆様を代表してみんなに胴上げしていただいている気持ち」と語り、「我々がリーグチャンピオンです!」と胸を張った。


愛すれどTigers週間MVP
投手……岩崎優 リリーフ陣なら湯浅、石井、及川など誰がMVPでもおかしくないのだが、胴上げ投手に敬意を表して、岩崎に決定。前回に続き2度目の胴上げ投手となった。当番時に藤川監督の現役時代の登場曲を選ぶなど、泣きそうになったぞ。
野手……佐藤輝明 バンテリンドームのホームランはスワローズの村上宗にはできない芸当。何しろ片手で払ったライナー性の当たりが最もホームランの出にくいスタンドに入るのだから。甲子園で胴上げを決めるためには名古屋でマジックを減らす必要があり、佐藤輝のホームランは相手の気持ちをくじくような効果があった。

 次節は甲子園球場でのベイスターズ3連戦。ここからは個人タイトルの争いになってくる。才木とタイトルを争う村上がどれだけ好投するかが楽しみだ。1日置いて東京ドームでのジャイアンツ戦。CSにむけて苦手意識を刻み付ける最終戦にしてほしい。続いて甲子園に戻ってドラゴンズ2連戦。ここまでちょうど対戦成績は5割。甲子園で突き放して完全優勝を達成してもらいたい。

(2025年9月8日記)


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