藤川監督が悲願の連覇に向けて開幕を迎える。
今季の順位予想をするプロ野球解説者のほとんどがタイガースの連覇を予想している。東西関係なく、だ。こんなにタイガース最強と言われる年があっただろうか。ファン歴50年を越える私でも、ここまで無双状態と予想された年はなかったのではないかと思われる。
それは分厚い投手陣があってこそのことだろう。開幕ローテーションを予想するだけで、タイガースは有力候補が8人くらいになってしまう。開幕投手と予告されている村上、本拠地開幕が予想される才木の2本柱を軸に、高橋、伊原、伊藤将、大竹、西勇に新外国人投手のルーカス、ラグズデール。さらには下村、門別や茨木、今朝丸などの若手の名前もあがる。リリーフ陣は、アキレス腱断裂で今期中の復帰が難しい石井が欠けたが、及川、桐敷、木下、石黒、早川、工藤、畠、椎葉、モレッタ、ドリスなどの名が挙がる。そして守護神に岩崎。今季もチーム防御率1点台が予想される。
点を取られない投手陣に対し、打線は近本、中野、森下、佐藤輝、大山までは今季も固定でき、続く若手には中川、高寺、小幡、小野寺、現役ドラフトで加入の濱田、ライオンズを戦力外になって加入した元山、若手では百崎、井坪の名が挙がり、守備要員、代走要員としては植田、島田が名を連ねる。新外国人のディベイニーはオープン戦から攻守ともに冴えないけれど、新外国人に頼らないでも自前で野手が埋まってしまう。怪我で療養中の豊田が回復してもそう簡単に割り込めるかどうか。代打には糸原や木浪が控えている。
扇のかなめの捕手陣には正捕手の坂本、ファイターズから移籍の伏見、育成から昇格した嶋村、さらには榮田、長坂、藤田、町田も控える。長年正捕手の座を担ってきた梅野が一軍に上がれないくらいだ。
新人の立石、谷端、岡城のうち、開幕一軍には岡城が入ったが、怪我から復調している立石もほどなく戦力として一軍昇格するだろう。さらには育成枠ながら打者転向したばかりの西純、福島の支配下登録も近そうだ。
なんという選手層の厚さだろう。しかも大型補強はほとんどせず、ドラフト指名で入団してきた選手がほとんどである。金本監督から矢野監督、岡田監督の時代にチームとして長期的展望で好選手を獲得、育成してきた成果である。
ライバルとなるべき球団との差は大きい。開幕カードのジャイアンツは開幕ローテーションから山崎伊、戸郷を欠き、なんと開幕投手はドラフト1位の新人竹丸だ。開幕カートでは新外国人投手やドラフト3位の新人を当ててくる。彼らがずば抜けているのではない。井上らが伸び悩み、ローテーションが確定できないのだ。抑えの大勢はWBCで打ち込まれ信頼を失っている。R・マルティネスは国際情勢の関係で来日が遅れていて一軍での登場はかなり遅れそうだ。さらにはブルージェイズに移籍した岡本の代わりになる四番打者が確定しない。手強いとされるドラゴンズも、投手陣では抑えの松山が出遅れ、不安要素は隠せない。ベイスターズはジャクソンとケイが流出し、デュプランティエがタイガースから移籍したものの、年間通じてローテーションを守るのは難しい投手だ。打線からは一番打者の桑原がライオンズにFA移籍し、代役となる若手の成長に頼らなければならない。スワローズは村上宗がホワイトソックスに移り、今季もオスナとサンタナに頼る打線となる。投手陣の頭数ず揃わず、解説者のほとんどが最下位を予想している。
セ・リーグでは絶対的にタイガースの強さが際立っている。まさに黄金時代の到来である。まさかこんな日が来るとは、暗黒時代を知っている私としては夢を見ているようだ。
照準は日本シリーズ。ホークスとファイターズが相手になると予想されるが、パ・リーグの打者を知り尽くしている伏見の存在が昨シーズンとは違うところだ。
藤川監督はそれでも選手を競争させ、戦力の底上げに余念がない。
連覇の夢は果たせるのだろうか。日本一の奪回は叶うのか。
開幕は東京ドームでのジャイアンツ3連戦。先発予想は村上、高橋、伊原。果たしてメンバーを固定できないジャイアンツ打線が打ち勝てるのか、未知数の新戦力に先発を任せなければならないジャイアンツ投手陣が持ちこたえられるのか。開幕3連勝の可能性はかなり高いと確信している。
さあ、連覇に向けたシーズン開幕である。
(2026年3月26日記)