愛すれどTigers


近本が死球で戦列離脱

 今節は横浜スタジアムで3連戦の予定だったが、ベイスターズ戦は3戦目が降雨中止のため2試合のみ。第1戦は大乱打戦となり今季最多失点となる16失点で敗れ、第2戦では茨木が打たれたものの大山の満塁ホームランなどで逆転したが、両チームのリリーフが打たれシーソーゲームの末敗れ、このカードは0勝2敗。続いて甲子園球場に移動日をはさみカープ2連戦。初戦、村上が不調ながらも1失点にとどめ、1点差で逃げ切ろうとしたが岩崎が打たれて同点にされ、延長12回引き分け。第2戦は大竹と栗林の投手戦を佐藤輝のホームランの1点を守り切り連敗を止める。このカードは2勝0敗。今節は1勝2敗1分。今季通算15勝8敗1分の勝率.562で<スワローズがドラゴンズに3連敗したこともあり首位奪還。2位スワローズとは0.0差。カープ戦で近本が高から受けた左手首の四球で骨折。頼りになるトップバッターが長期の戦列離脱となった。これが今後の展開にどう影響を与えるか。少なくとも交流戦の終わりまでは近本抜きで打線を組まねばならない。大きな試練が早くも訪れた。

◎ベイスターズ4回戦……9-16
 ベイスターズの先発は深澤。1回表、近本がライト線への二塁打で出ると、中野もライト前ヒットで続き一三塁に。森下の三塁ゴロ併殺の間に近本が生還化して先制する。2回表、2死から福島がレフト前ヒットで出ると、坂本誠のレフト前ヒットで福島が一気にホームを突き、タイムリーヒットとなり2点差に。3回表、1死から中野が二塁内野安打。2死後、佐藤輝の右中間を破るタイムリー二塁打で3点差とじわじわひろげる。相川監督のリクエスト申請も判定は覆らずホームインが認められた。大山のレフト前ヒットで一三塁としたが、木浪は空振り三振で追加点は取れず。タイガースの先発は才木。2回までは校長に飛ばしていたが、3回裏、死球の三森を置いて牧にライトスタンドにツーランホームランを打たれて1点差に。5回表、1死から中野の四球と森下のレフト前ヒットで一二塁とし、ここで深澤は降板。二番手は橋本。佐藤輝が歩いて満塁とし、大山も押し出し四球で2点差に。木浪は空振り三振に倒れたが、福島も押し出し四球で3点差とする。5回裏、三森のセンター前ヒットと二盗、牧のショートゴロで2三進。佐野恵の二塁タイムリー内野安打で2点差に。宮崎は見逃し三振に取ったが、度会のライト前ヒットで一二塁とし、山本のレフトの頭を越す2点タイムリー二塁打で同点に追いつかれる。さらに勝又にセンター前タイムリーヒットでリードを許す。6回表、三番手中川虎の前に三者凡退。6回裏、番手工藤も三者凡退に抑える。7回表、四番手レイノルズに対し1死から佐藤輝が左中間に二塁打を放ち、大山のライト前に落ちるヒットで一三塁に。木浪の二塁ゴロで佐藤輝が生還した同点に。7回裏、三番手モレッタが乱調。佐野恵と宮崎を歩かせ、度会のライト前ヒットで満塁に。山本の押し出し四球で1点リードされる。ここでモレッタは降板。四番手は木下。勝又の2点タイムリーヒット、林への四球で2死満塁とされ、牧の三塁強襲タイムリーヒットで4点差とされる。8回表、五番手伊勢から代打嶋村がライト前ヒットを放ち、プロ初安打。小幡のショートゴロで二封。近本の四球と、中野のライト前ヒットで1死満塁とし、森下のレフト前タイムリーヒットで3点差に。佐藤輝のライト線への2点タイムリー二塁打で1点差に迫る。しかし大山が歩いてまたも満塁としたが、代打前川はショートゴロ併殺。藤川監督のリクエスト申請も判定は覆らず、同点に追いつけず。8回裏、五番手湯浅は宮崎を歩かせ、代走に神里。暴投と度会への四球、山本のバントで1死二三塁に。勝又のセンター前タイムリーヒットで2点差に広げられる。ここで湯浅は降板。六番手は岩貞。勝又の二盗でまたも二三塁とされ、代打京田のライト前タイムリーヒットで3点差に。京田の二盗で二三塁とされ、林のショートゴロの間に勝又が生還して4点差。小幡は一塁悪送球で林はセーフに。林の二盗と三森のセンター前2点タイムリーヒットで6点差とされる。牧にはレフトを越す二塁打を打たれて二三塁とされ、佐野恵の二塁ゴロで三森が生還して7点差とされてしまった。9回表、六番手坂本裕の前に三者凡退で、4時間21分の大量得点試合は終わった。才木、モレッタそして湯浅が大波に対して抗しきれなかった。今季初登板の岩貞でもそれを食い止められなかった。
◎ベイスターズ5回戦……6-7
 タイガースの先発は茨木。1回裏、三森にレフト線に二塁打を打たれ、牧の右中間への二塁打で二三塁とされる。ヒュンメルは空振り三振に取ったが、佐野恵のセンター前2点タイムリーヒットで先制される。度会のライト前ヒットと勝又の投手強襲安打で1死満塁とされ、戸柱にセンター前に2点タイムリーヒットを打たれて4点差に。しかし竹田はスリーバント失敗、京田は二塁ゴロで何とか食い止める。ベイスターズの先発は竹田。2回表、大山のレフトスタンドへのソロホームランで3点差とする。2死から福島がセンター前ヒットを放ち、すかさず二盗。プロ初盗塁となる。3回表、茨木が歩き、近本のショートゴロは二塁ベースカバーの牧が落球してエラーとなり一二塁に。中野が歩いて満塁とし、森下と佐藤はフライに倒れて2死となったが、大山がライトスタンドに満塁ホームランを放ち逆転。3回裏、佐野恵にライトスタンドに同点のソロホームランを打たれる。竹田は4回5失点で降板。5回表、二番手マルセリーノの前に三者凡退。5回裏、1死から佐野恵の四球と度会のセンター前ヒットで一二塁に。勝又は一塁ゴロで二封。戸柱を歩かせ満塁とされたところで茨木は降板。二番手石黒は代打ビシエドを空振り三振に取る。6回表、三番手中川虎に対し1死から大山が歩くも後続を断たれる。6回裏、続投の石黒は京田にライト前ヒットを打たれ、1死後、牧のレフト前ヒットで一三塁とされると、代打宮崎のライト犠牲フライでリードを許す。7回表、四番手ルイーズから代打高寺が左中間を破る二塁打を放ち、伏見のバントで三進。近本の三塁ゴロの間に高寺が生還して同点に。7回裏、三番手桐敷は渡会をレフトフライに打ち取り、福島がダイビングキャッチするもグラブから球がこぼれてヒットに。捕球後の落球ではないかと藤川監督がリクエスト申請するも、判定は変わらず。勝又の二塁ゴロで二封。2死後、林のセンター前ヒットで一二塁に。京田には渾身の見送り三振かと思われたが判定はボールで、続く球は死球に。満塁とされたが三森を二塁ゴロに打ち取り切り抜ける。8回表、五番手レイノルズから森下が歩き、佐藤輝は空振り三振に倒れたが、大山の打席で森下が二盗。大山は四球。木浪も歩いて満塁に。福島のショートゴロは本塁でアウトに。代打前川のショートの頭上を襲うヒット性の当たりは京田に好捕され、得点できず。8回裏、四番手のドリスは牧を空振り三振に取るも、代打蝦名にレフト前ヒット、佐野恵はきわどい球をボールと判定されて四球となり一二塁に。度会はレフトフライに打ち取ったが、勝又のライト前っとは森下が本塁に返球するも少しずれてタッチできず蝦名が生還してまたもリードを許す。伏見は判断よく二塁を狙った勝又をさし、追加点は許さず。9回表、クローザーの山崎に対し代打小幡は二塁ゴロ。しかし近本がライト線へ二塁打を放つ。中野は意表を突かれて見逃しの三球三振。しかし森下のレフト前ヒットで一三塁とし、佐藤輝に託すも二塁ゴロに打ち取られて逃げ切られた。前日に続く乱打戦は両チームの投手がいずれもマウンドの高さや判定の不安定さに苦しめられた。
◎カープ4回戦……2-2
 タイガース村上、カープターノックの投手戦。1回表、1死から大盛にライト前ヒットを打たれ、小園の打席で二盗を許す。小園はレフトフライに打ち取る。坂倉の打席で村上は二塁へ牽制。判定はセーフだったが、藤川監督がリクエスト申請。しかし判定は覆らず。坂倉のセンター前タイムリーヒットで先制点を許す。1課裏、近本がセンター前ヒットで出ると、中野の捕手へのゴロで二進。森下は左手首に死球。一度ダグアウトに戻り治療し、無事戻ってきた。佐藤輝が歩き満塁とし、大山のレフトへの犠牲フライで同点とする。2回表、1死から持丸の二塁内野安打とターノックのバントで2死二塁に。秋山のレフト前ヒットで一三塁とされたが、大盛を空振り三振に取り切り抜ける。2回表、坂本の三塁ゴロは佐々木が弾いてエラーで出塁。小幡の打席で坂本が二盗。小幡は空振り三振。村上が歩き一二塁とした。近本のライトフライで坂本は三進。しかし中野は投手ゴロに倒れる。3回表、小園にセンター前ヒットを打たれ、坂倉の二塁ゴロは中野が捕り損ねるも一塁でアウトに。小園は二進。野間を空振り三振に取ると、佐々木は三塁へのフライに打ち取る。4回表、勝田にライト線に二塁打を打たれたが、持丸、ターノック、秋山をすべてフライに打ち取る。4回裏、高寺がショート内野安打で出、坂本が歩き一二塁に。しかし小幡は空振り三振、村上はスリーバント失敗。近本は一塁ゴロでチャンスを生かせず。5回以降は両投手が好投し試合は動かず。ターノックは6回1失点で交代。7回裏、二番手高から小幡がレフト前ヒット。代打熊谷のバントで二進。しかし近本はセンターフライ、中野はショートゴロに倒れる。村上は7回1失点で交代。8回表、二番手桐敷は三者凡退に抑える。8回裏、三番手中崎から森下がライト線に二塁打を放ち、佐藤輝は申告敬遠。大山のセンターフライで走者がされざれ進塁し1死二三塁に。高寺は申告敬遠で満塁に。代打前川は二塁ゴロで本封。しかし小幡が押し出し四球でついに1点リード。代打木浪は見逃し三振で追加点は取れず、ここが大きなポイントとなった。9回表、三番手はクローザーの岩崎。代打菊池を歩かせ、代走に辰見。佐々木の打席で二盗される。佐々木のバントで三進。代打中村奨は空振り三振に取ったが、代打モンテロは岩崎のグラブを弾くタイムリー内野安打となり、同点に。代打二俣は二塁ゴロに打ち取る。9回裏、四番手ハーンに対し1死から中野がライト前ヒット。森下はセンターフライに倒れたが、佐藤輝のセンター前ヒットで一三塁に。しかし大山は空振り三振でサヨナラはならず試合は延長戦に。10回表、四番手ドリスは秋山と大盛を連続空振り三振に取るも、去年はショート内野安打、坂倉に四球で一二塁に。それでも代打平川を空振り三振に取り切り抜ける。10回裏、五番手森浦に対し2死から小幡がセンター前ヒットを放ち、代打濱田の打席で牽制球に釣り出されるもそのまま二盗。しかし濱田は空振り三振。11回表、五番手モレッタは三者凡退に抑える。11回裏、六番手齊藤汰から近本がセンター前ヒットを放つも中野のバントは捕手ゴロ併殺に。森下はライトフライ。12回表、六番手工藤は1死から秋山にライト前ヒットを打たれ大盛のバントで二進。しかし小園を投手ゴロに打ち取り工藤は吼えた。12回裏、続投の齊藤汰から佐藤輝がレフト前ヒットを放ち、代走に植田。大山はショートライナー。高寺が歩き一二塁としたが、梅野は見逃し三振。小幡はレフトフライに倒れ、4時間58分の長時間の試合は引き分けに終わった。
◎カープ5回戦……1-0
 タイガース大竹、カープ栗林の投手戦。1回裏、近本がセンター前ヒットで出ると、中野のバントで二進。森下のセンターフライで三進。しかし佐藤輝は一塁ゴロに倒れて先制機を逸する。2回裏、1死から福島が歩き、坂本の打席で二盗。坂本が歩いて一二塁に。しかし小幡、大竹は連続空振り三振に倒れる。4回裏、佐藤輝が右中間スタンドに滞空時間の長いソロホームランを放ち、ついに先制。これが決勝点となる。大竹は緩急をつけた投球で6回まで二塁を踏ませない好投。中野の再三のファインプレーで盛り立てる。7回表、2死から菊池にセンター前ヒットを打たれ、大盛のライト前ヒットで一三塁とされる。勝田の打席で大盛が二盗。しかし勝田は二塁ゴロに打ち取り唯一のピンチを切り抜けた。大竹は7回無失点で交代。8回表、二番手桐敷は1死から代打佐々木にセンター前ヒットを打たれるが、秋山をレフトフライに打ち取ると、辰見のショートゴロで二封。栗林は7回1失点で交代。8回裏、二番手は高。小幡と代打濱田が連続空振り三振に倒れ、近本は左手首に死球。ダグアウトに下がると、そのまま退場。代走は小野寺。中野はショートフライに倒れる。9回表、クローザーとしてドリスが登板。小園のショートゴロは小幡が弾いてエラーで出塁を許す。しかしモンテロを三邪飛、菊池を空振り三振、大盛を二塁ゴロに打ち取り逃げ切った。ドリスは3セーブ。ヒーローインタビューは今季初勝利の大竹と決勝ホームら間の佐藤輝。藤川監督は就任167試合目にして100勝目。これはジャイアンツ原監督と並ぶセ・リーグ最速記録。近本は検査の結果骨折と判明し、離脱を余儀なくされる。藤川監督は監督インタビューで死球に対して「こちらも我慢してますけど」と怒りをのみこむように語った。

愛すれどTigers週間MVP
投手……大竹耕太郎 得意のカープ戦で無失点の好投をし、今季初勝利。ベイスターズ戦の連敗、前日の引き分けと嫌なムードをなんとか払拭してくれた。今後はローテーションに入り、先発左腕の軸として活躍が期待される。藤川監督の言葉ではないが、大竹の季節がやってきた。次点は連日の好リリーフを見せたドリス。
野手……大山悠輔 敗れはしたが、横浜での2打席連続ホームラン、うち1本はグランドスラム。ヒットも続くようになり、出塁率ではチームトップに立った。近本離脱で苦しい試合が今後続くが、頼りになる五番打者が調子を上げてくれれば、なんとか苦難を乗り切ってくれると確信している。

 次節はゴールデンウィーク9連戦。まず神宮球場でスワローズ3連戦。ゲーム差なしで首位争いをする相手だが、ただいま連敗中。才木、西勇、高橋遥が打線を抑えこんでくれれば、相手の先発さえ崩せば勝ち越すこともできるだろう。続いて甲子園でジャイアンツ3連戦。少しずつ調子を上げているうえに、前回の甲子園では連敗を喫している。村上、大竹、門別あたりでまわしていくことになるだろう。抑えの大勢の調子が上がって来ない上に、マルティネスもリリーフ失敗をしたりと本調子ではない。近本の抜けた打線がどこまで相手を苦しめられるか。その近本の抜けた打線は、打順をいじらず一番に福島や岡城あたりをはめこむのか、中野を一番に上げて日替わり二番で臨むのか。センターに森下を回すのか、そのまま福島や小野寺などファームでセンターを守る選手をあてていくのか。藤川監督の手腕が問われるところである。また、故障続きでなかなか一軍昇格が遠い立石の昇格もあるかもしれない。なんとかここをしのいで近本の早期復帰を願うばかりだ。いや、禍い転じて福となし、新戦力の台頭に期待したい。

(2026年4月27日記)


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