今節は長期ロード最後のバンテリンドームナゴヤでドラゴンズ3連戦。初戦は大野雄の老獪な投球に翻弄されて打線が振るわず、西勇はよく粘ったが敗れる。第2戦は伊藤将が一発攻勢にやられ、涌井のテクニックに打線が振るわず連敗。第3戦は金丸に抑えられ、下村が打たれたが、ドラゴンズのリリー橋本から坂本が逆転ホームランを放ち連敗を止める。このカードは1勝2敗。甲子園球場に久々に戻り1.5差に迫られたジャイアンツ3連戦は、第1戦に近本の先頭打者ホームランなどで先制し、村上の好投とリリーフ陣の踏ん張りで先勝。第2戦は大竹の好投と坂本、元山のタイムリーなどで連勝し、ついにマジックナンバー23が点灯。第3戦は才木の粘りの投球と近本、中野の巧打でリードを守り3連勝し、マジックナンバーは21に。このカードは3勝0敗。今節は4勝2敗。今季通算67勝49敗1分の勝率.578で2位ジャイアンツと4.5差。3位ベイスターズとは12.5差。ドラゴンズに連敗したことでジャイアンツに迫られたが、ここ一番での3連勝で連覇にぐっと近づいた。まだまだマジックナンバーの数は大きいが、これをきっかけに勢いをつけてもらいたい。
◎ドラゴンズ20回戦……2-4
ドラゴンズの先発は大野雄。2回表、佐藤輝がライト前ヒットを放ち、1死後、伏見が歩き、ガルシアは空振り三振に倒れたが、熊谷のライト前ヒットで満塁に。しかし西勇はショートへのライナーに打ち取られる。3回表、1死から中野がライト前ヒット、森下が歩き一二塁としたが、佐藤輝は二塁ゴロで二封。大山も四球で満塁としたが、伏見は空振り三振でここもチャンスを逸した。タイガースの先発は西勇。3回まではテンペよくアウトを積み重ねていたが、4回裏、三塁内野安打の細川を置いて上林にライトスタンドに先制のツーランホームランを打たれる。5回裏、石伊にレフトフェンスに当たる二塁打を打たれ、大野雄のレフト前ヒットで一三塁に。しかし福永のハーフスイングで空振り三振に取ると、岡林の一塁ゴロは大山が自らベースを踏んでから本塁に送球し、石伊を三本間で挟殺し併殺に取る。6回表、大山のレフトホームランウィングに飛びこむソロホームランで1点差に迫る。西勇は5回2失点で交代。6回裏、二番手の神宮は四球の細川を置いてサノーにレフトスタンドにツーランホームランを打たれ、プロ入り初失点。3点差とされる。7回表、三番手セベリーノは1死から代打福元にセンター前ヒットを打たれるも福永を二塁ゴロ併殺に取る。大野雄は7回1失点で交代。8回表、二番手吉田から中野が歩き、1死後、佐藤輝のライト前ヒットで一二塁に。しかし大山はショートゴロ併殺で好機を逸した。8回裏、四番手津田は岡林を歩かせたが細川をショートゴロ併殺に打ち取るとサノーを空振り三振に取る。9回表、クローザーの松山から代打元山がレフト前に落ちるテキサス性のヒットで出ると、代打福島のショートゴロで二進。2死後、高寺のセンター前タイムリーヒットで2点差に迫る。近本の投手強襲の当たりはショートの土田がバックアップするも内野安打に。一二塁とチャンスを作ったが、中野は二塁ゴロに倒れて逃げ切られた。大野雄の老獪な投球に翻弄されてしまったが、西勇も本来のテンポよい投球で今後に期待を持たせた。ジャイアンツがスワローズに勝ったため、ゲーム差は2.5に。
◎ドラゴンズ21回戦……0-4
ドラゴンズの先発は涌井。1回表、2死から森下が左中間を破る二塁打を放つも佐藤輝はセンターフライに倒れる。タイガースの先発は伊藤将。1回裏、福永にセンター前ヒットを打たれ、上林の三塁ゴロは佐藤輝が一塁へ悪送球。球が後ろに転がる間に福永は一気にホームを突き、大山の本塁への悪送球で生還し、先制される。無死二塁から細川を空振り三振に取るが、サノーは歩かせ一二塁に。石川昂のセンターフライで上林は三進。ここは花だを空振り三振にとって最少失点にとどめる。4回表、森下が歩き、佐藤輝のレフト前ヒットで一二塁とし、大山のレフト前ヒットで森下は一気に本塁を突くも憤死。前川は一塁ゴロ併殺に倒れ、好機を逸する。5回裏、2死から福永にレフトスタンドにソロホームランを打たれて2点差に。6回裏、1死からサノーにレフトスタンドにソロホームランを打たれて3点差に。ここで伊藤将は降板。二番手は神宮。2死後、花田と石伊の連打を浴びるも土田をレフトフライに打ち取る。涌井は絶妙にタイミングを外す投球で6回無失点で交代。7回表、二番手は齋藤。三者凡退に抑えられる。7回裏、三番手津田は代打ボスラーにライトフェンスに当たる二塁打を打たれ、代走に樋口。福永のセンター前タイムリーヒットで4点差に。2死後、サノーを歩かせ、石川昂には左ひじに死球で満塁とされたが、花田を空振り三振に取りなんとか切り抜ける。8回表、三番手橋本の前に三者凡退。8回裏、9yf@ywgldgfぬ死から土田の背中に死球。土田は骨折で代走にロドリゲス。樋口のバントで二進。しかし福永を三塁ゴロに打ち取りここもなんとか切り抜けた。9回表、三番手アブレウから近本のセンター前ヒットと中野のライト前ヒットで一二塁とし、アブレウは降板。クローザーの松山を引っ張り出したが、森下は空振り三振、佐藤輝はレフトフライ、大山はショートゴロで逃げ切られた。ジャイアンツがスワローズに勝ち、ゲーム差は1.5に。
◎ドラゴンズ22回戦……4-3
ドラゴンズの先発は金丸。1回表、近本がセンター前ヒットを放ち、中野のバントで二進。森下が歩き、佐藤輝のライト前タイムリーヒットで先制する。タイガースの先発は下村。1回裏、福永が初球をライトスタンドに運ぶ先頭打者ホームランで同点に。2死後、サノーに右中間を破る二塁打を打たれるもボスラーをショートゴロに打ち取り、最少失点にとどめる。3回表、近本がショート内野安打で出ると中野のバントで二進。しかし森下は三塁ゴロ、佐藤輝は空振り三振に倒れる。3回裏、福永にセンター前ヒット、上林にライト前ヒットを打たれて一二塁とされ、細川のレフトへのライナーは前川がグラブの先で弾き、福永は一度二塁に戻りかけて三塁でストップ。上林と細川はそれぞれ進塁しようとしたが慌てて帰塁し満塁に。サノーのライト前タイムリーヒットで勝ち越される。ここで下村は降板。二番手セベリーノはボスラーを二塁ゴロ併殺に打ち取るが、その間に上林が生還して2点差に。石川昂は三塁ゴロに打ち取り追加点は許さず、セベリーノは4回裏も抑える。5回裏、三番手岡留は三者凡退に抑え、6回裏も抑える。6回表、森下がライト前ヒットを放つと、佐藤輝のライト前に落ちるヒットは大きく弾んでボスラーの頭を越し二塁打となる。大山はショートへのライナーで1死二三塁に。前川の一塁ゴロの間に森下が生還して1点差に迫る。坂本は空振り三振。7回表、1死から代打福島のショートゴロは山本の悪送球を誘い福島は二進。近本のショートゴロも山本が球をこぼして内野安打となり一二塁に。しかし中野は見逃し三振。森下が歩いて満塁としたが、佐藤輝はバットを折られる詰まったショートへのフライに倒れて得点できず。7回裏、四番手木下里は山本を歩かせ石伊のバントで二進。代打阿部は申告敬遠で一二塁に。福永はショートゴロで二封。上林は一塁ゴロで切り抜ける。金丸は7回2失点で交代。8回表、二番手橋本に対し1死から前川が二塁へ内野安打を放ち、代走に植田。坂本がレフトスタンドに逆転のツーランホームランを放つ。元山がレフト前ヒットで出ると、橋本はここで降板。三番手森博に対し代打高寺は空振り三振。近本のライト前ヒットで一三塁とし、中野のの打席で近本は二盗。しかし中野は空振り三振に倒れる。8回裏、五番手ドリスは細川にセンター前ヒットを打たれ、代走に樋口。サノーの打席で二盗。サノーはショートゴロに打ち取るが、岡林を歩かせ、石川昂の二塁ゴロで2死二三塁とされる。山本をライトフライに打ち取り逆転のピンチを切り抜けた。9回表、四番手草加から森下がレフト前ヒット、佐藤輝がライト前ヒットで一二塁としたが、大山の三塁ゴロで森下は三本間で挟殺。代打木浪の二塁ゴロで2死二三塁とするも坂本は空振り三振で追加点は取れず。9回裏、クローザーの工藤は2死から福永に右中間に二塁打を打たれ、上林は申告敬遠。しかし樋口を投手ゴロに打ち取り逃げ切った。井上監督のリクエスト申請も判定は覆らず連敗ストップ。木下里が4勝目。工藤は5セーブ。バンテリンドームナゴヤの最終戦ということで、レフトスタンド前に監督、コーチ、選手が並んで礼をする。ヒーローインタビューは逆転ホームランの坂本。ジャイアンツがスワローズに勝ち、ゲーム差は1.5のまま甲子園での首位攻防戦に向かうことになった。
◎ジャイアンツ21回戦……4-1
ジャイアンツの先発はハワード。1回裏、近本の先頭打者ホームランで先制。森下と大山の四球で2死一二塁としたが、高寺はセンターフライに倒れ追加点は取れず。3回裏、1死から中野が歩き、森下のレフト前ヒットで一二塁とすると、佐藤輝のライト前タイムリーヒットで2点差とし、なおも一三塁。大山のライト前タイムリーヒットで3点差とする。ハワードは3回3失点で降板。4回裏、二番手西舘に対し2死から近本がライト前ヒットで出るも、中野はセンターフライに倒れる。タイガースの先発は村上。4回まで一人の走者も出さない好投。5回表、2死から泉口に初安打となるライト前ヒットを打たれ、石塚にもセンター前ヒットを打たれたが、中山を空振り三振に取り切り抜ける。5回裏、続投の西舘から森下が左中間を破る二塁打を放つと、佐藤輝の三塁ゴロで三進。大山のライトへの犠牲フライで4点差とする。6回裏、三番手船迫に対し1死から元山が歩き、村上のバントで二進するも近本はライトフライに倒れる。7回裏、1死からダルベックにレフト線にヒットを打たれ、大城には大山のミットを弾く一塁強襲安打で一三塁に。泉口のレフトへの犠牲フライで3点差とされたが、石塚は投手ゴロに仕留める。7回裏、四番手森田から中野がレフト前ヒットで出たが、森下の空振り三振の間に中野が二盗を試みるも大城に刺されてしまい、佐藤輝は一塁ゴロでチャンスを作れず。村上は7回1失点で交代。8回表、二番手木下は三者凡退に抑える。8回裏、五番手堀田の前に三者凡退。9回表、クローザーの工藤が三者凡退で締め、首位攻防戦の初戦を取った。工藤は6セーブ。ヒーローインタビューは10勝目をあげた村上、先頭打者ホームランの近本、2打点をあげた大山。ジャイアンツとのゲーム差は2.5に開いた。
◎ジャイアンツ22回戦……4-1
タイガースの先発は大竹。1回表、1死から佐々木にレフト前ヒットを打たれ、松本のバントは打球が打者に当たり守備妨害でアウトに。ダルベックのライト前ヒットで一三塁とされるも大城を投手ゴロに打ち取り切り抜ける。ジャイアンツの先発は田中将。1回裏、2死から森下がライトの頭を越す二塁打を放つが、佐藤輝は空振り三振に倒れる。大竹は2回以降、投手ライナーを自ら好捕するなど好投。4回裏、1死から佐藤輝がライト線に二塁打を放つ。2死後、高寺は申告敬遠。坂本誠のレフト前タイムリーヒットで先制し、なおも一三塁。元山は一二塁間に二塁へのタイムリー内野安打を放ち2点差とする。5回裏、雨脚が強くなる中、近本がライト線に二塁打を放ち、中野の二塁ゴロで三進。森下はショートゴロに倒れたが、佐藤輝は申告敬遠。大山のセンター前タイムリーヒットで3点差とする。田中将はここで降板。二番手船迫の前に高寺はレフトフライ。6回裏、三番手の赤星から坂本がセンター前ヒットで出ると、元山のバントで二進。代打前川の一塁ゴロで三進。しかし近本は二塁ゴロに倒れる。大竹は6回無失点で交代。7回表、二番手ドリスは三者凡退に抑える。7回裏、続投の赤星に対し、1死から森下は頭部すれすれの球を左腕でよけるように当たる死球で悶絶。治療のためにダグアウトに下がるも代走に福島。佐藤輝のライト前ヒットで一三塁とし、大山の二塁ゴロは浦田の本塁送球がそれて野選で福島が生還し4点差とする。ここで赤星は降板。四番手泉に対し高寺は一塁ゴロで二封。坂本誠の打席で高寺は二盗。しかし坂本誠は一塁へのフライに倒れる。8回表、三番手の及川は泉口を二塁ゴロに打ち取るも中野の送球がそれ、大山のタッチも空振り。エラーで出塁を許す。藤川監督のリクエスト申請も判定は覆らず。平山の打席で及川は暴投し泉口は二進。平山は二塁へのフライに打ち取ったが、代打増田陸のレフトフライで三進。浦田の二塁タイムリー内野安打で3点差に。佐々木を歩かせ一二塁とされ、ここで及川は降板。四番手木下は松本をライトフライに打ち取り追加点は許さず。8回裏、五番手則本に対し2死から近本が歩き、中野の左中間への二塁打で二三塁としたが、福島はレフトフライに倒れる。9回表、クローザーの工藤は三者凡退で締め、連勝。ゲーム差は3.5と開き、優勝のマジックナンバー23が点灯。工藤は7セーブ。ヒーローインタビューは5勝目の大竹、先制打の坂本誠、タイムリー内野安打の元山。元山は「このチームで優勝したい」と絶叫。なお、森下は西宮市内の病院で検査の結果打撲と判明。
◎ジャイアンツ23回戦……3-1
タイガースの先発は才木。2回表、1死から丸にライトに二塁打を打たれたが、泉口と増田陸をフライに打ち取る。3回表、中山を歩かせ小笠原のバントで二進。しかし浦田はショートへのライナー。佐々木の打席で中山は二盗。佐々木は空振り三振に打ち取る。ジャイアンツの先発は小笠原。3回裏、高寺がレフト前ヒットを放ち元山が歩くと、才木のバントは三塁線で小笠原が捕球するもどこにも投げられず内野安打となり満塁に。近本のセンター前に落ちる当たりで高寺が生還して先制。才木は二封で記録はセンターゴロ。中野の打席で近本が二盗して二三塁とし、捕手の大城が小笠原のワンバウンドの投球を腕に当て、甲斐に交代。祖の初球を中野はセンター前にはじき返す2点タイムリーヒットとし、3点差に。佐藤輝は右手の甲に当たる死球で一二塁に。しかし大山はセンターへのフライ、前川は空振り三振に倒れて追加点は取れず。4回表、2死から丸と泉口の連打で一二塁とされるも増田陸は空振り三振に取り切り抜ける。小笠原は4回3失点で降板。5回裏、二番手森田に対し1死から近本がレフト前ヒットを放つも後続を断たれる。6回表、2死から甲斐を歩かせ、丸のライト前ヒットで一二塁とされたが、泉口を三塁へのフライに打ち取る。6回裏、三番手堀田から大山が右中間を破る二塁打を放つが、前川はセンターへのフライ、坂本誠はショートゴロに倒れ、高寺が歩いて一二塁としたが、元山はショートゴロに打ち取られる。才木は6回無失点で交代。7回表、二番手及川は1死から中山にライト前ヒットを打たれたが、代打松本のセンター返しの当たりは中野が好捕して二封。浦田は空振り三振に取る。7回裏、四番手中川晧に対し1死から近本の四球と中野のライト前ヒットで一二塁に。しかし佐藤輝は空振り三振。ここで五番手田中瑛に交代し、大山はショートゴロに倒れる。田中瑛は8回裏も抑える。8回表、三番手岩崎は三者凡退に抑え、9回表、クローザーの工藤は四連投。丸にセンター前ヒットを打たれ、代走に平山。泉口を歩かせ一二塁とされる。増田陸は三邪飛に、中山はショートへのフライに打ち取ったが、代打坂本勇を歩かせ代走に鈴木大。満塁とされる。浦田にはレフト前にタイムリーヒットを打たれて2点差とされたが、佐々木を見逃し三振に打ち取り逃げ切った。対ジャイアンツ戦は7連勝。1937年秋季リーグ以来89年ぶりのタイ記録となり、才木の対ジャイアンツ11連勝は権藤博(D)以来の最多記録タイ。すべて先発では最多。ヒーローインタビューは記録づくめの8勝目をあげた才木、2打点と攻守の中野、8セーブの工藤。ジャイアンツとのゲーム差は4.5と開き、マジックナンバーは21に。
愛すれどTigers週間MVP
投手……工藤泰成 クローザーとして今季初の4連投で4セーブ。160kmの剛速球に、コントロールの定まってきたスライダーで相手打者をねじ伏せ、マジック点灯の立役者となった。そろそろ石井も復帰してくる様子なので、マッスルリリーフコンビで9月戦線を突っ走ってもらいたい。
野手……坂本誠志郎 連敗中の逆転ホームランは8月だけで7本目という大砲ぶり。相手捕手のリードを読みながら、ここぞというところで巧打を放つ。特に内角球をうまくさばくようになり、打順も上がってきた。ここからは正捕手として胴上げの瞬間までホームベースを守り切ってほしい。
次節は神宮球場でスワローズ3連戦。初戦は高橋遥が先発。伊藤将と西勇も前節では負けたが、決して調子は悪くない。打線の援護があれば3連勝も可能か。1日置いて甲子園球場に戻ってベイスターズ2連戦。4位を突き放しつつある勢いがある。村上と才木で確実に勝ち進んでほしい。着実にマジックナンバーを減らしていってくれると期待したい。
(2026年8月31日記)