愛すれどTigers


佐藤輝がバース以来の三冠王に

 今節は甲子園球場でカープ2連戦。初戦は大竹が好投し優勝セレモニーに花を添えた。2戦目は西勇の引退試合。梅野のサヨナラ内野安打で西の引退セレモニーを勝利で飾り、カープ戦も勝ちこしてセ・リーグ全球団から勝ち越しを決めた。スワローズ戦が今季最終戦。ルーカスから小刻みなリレーでクライマックスシリーズに向けてリリーフ陣を起用し、実戦勘をもたせたまま終了。敗れはしたが、藤川監督のファンへの挨拶でポストシーズンへの意気込みが示された。今節は2勝1敗。今季通算79勝62敗2分の勝率.560で優勝。2位ジャイアンツとの差は2.5。3位ベイスターズとの差は7.5。個人タイトルは佐藤輝が本塁打、打点、首位打者と最多安打の4冠王。森下が最高出塁率。高橋遥が最多勝と最高勝率。村上が最優秀防御率。才木が最多奪三振。ほとんどのタイトルをタイガースの選手が占めた。

◎カープ24回戦……2-1
 カープの先発は工藤泰己。1回裏、近本がレフト線に二塁打を放つと、2死後、佐藤輝のセンター前タイムリーヒットで先制。2回裏、1死から伏見が歩き、小幡がライト線に二塁打を放ち二三塁に。大竹は三塁ゴロに倒れたが、近本の二塁へのタイムリー内野安打で2点差とする。工藤泰己は2回2失点で降板。3回裏、二番手赤木から森下翔が死球で出るが佐藤輝は二塁ゴロ併殺。大山がレフト前ヒットを放つも高寺はレフトフライに倒れる。タイガースの先発は大竹。3回まで完全に抑えていたが、4回表、2死から菊池の三塁ゴロを佐藤輝が悪送球で生かし、坂倉のセンター前ヒットで一二塁に。しかし佐々木を空振り三振に取り切り抜ける。4回裏、続投の赤木から伏見がセンター前ヒットを放つ。小幡はショートゴロで二封。大竹のバントで二進。しかし近本はライトフライに打ち取られる。5回裏、1死から森下翔が歩き、代走に熊谷。佐藤輝の打席で二盗。佐藤輝は空振り三振。大山は投手強襲ヒットで一三塁としたが、高寺は空振り三振に倒れる。6回表、1死から中村奨が歩き、2死後、菊池も四球で一二塁に。坂倉のセンター前タイムリーヒットで1点差に迫られたが、佐々木をセンターフライに打ち取り最少失点にとどめる。6回裏、三番手は森。センター前ヒットの伏見を小幡がバントで送り、代打梅野のレフト前ヒットで一二塁に。近本が歩いて満塁としたが、小野寺は三塁ゴロで本封。熊谷は空振り三振で得点できず。大竹は6回1失点で交代。7回表、二番手はこの試合が引退試合となる岩貞。末包を空振り三振に取り、三番手の同期の岩崎と交代。岩崎は林を二塁ゴロ、石原をセンターフライに打ち取る。7回裏、四番手の高の前に三者凡退。8回表、四番手石井は久保、中村奨、勝田を三者空振り三振に抑える。8回裏、五番手菊地に対し2死から梅野と近本が歩き一二塁としたが小野寺はライトフライに倒れる。9回裏、クローザーの工藤泰成は代打野間、坂倉を連続空振り三振、佐々木を見逃し三振に取って逃げ切った。大竹が7勝目。工藤泰成は12セーブ。試合終了後、リーグ優勝の表彰式でペナントトロフィーが藤川監督にコミッショナーから手渡され、藤川監督の胴上げは7回。選手会長の村上、四番打者の佐藤輝と引退の岩貞も胴上げ。そしてペナントをもって球場を一蹴し、ファンの歓声を浴びた。
◎カープ25回戦……2-1
 タイガースの先発は引退試合の西勇。1回表、勝田と菊池を連続空振り三振に取るなど三者凡退に抑える。2回表も続投し、坂倉を空振り三振に取ったところで交代。二番手は石黒。佐々木にライト前ヒットを打たれ、末包のセンター前ヒットで一三塁とされる。林の浅いレフトフライで佐々木が本塁を狙うが、高寺の好返球で憤死。カープの先発は玉村。2回裏、大山がレフト前ヒットを放つも高寺の二塁ゴロ併殺と梅野の三塁ゴロで先制できず。4回表、勝田を歩かせ、菊池は空振り三振に取ったが坂倉にライト前ヒットを打たれて一三塁に。佐々木のライト前に落ちるタイムリーヒットで先制を許す。末包を歩かせて満塁とされ、石黒は降板。三番手セベリーノは林をショートゴロ併殺に打ち取り追加点は許さず。セベリーノは5回も好投。6回表、四番手桐敷は三者凡退に抑える。6回まで玉村に抑えられていたが、7回裏、1死から大山がレフト線に二塁打を放ち、代走に熊谷。高倉のセンター前タイムリーヒットで同点に。8回表、五番手岩崎はモンテロを歩かせ、代走に辰見。代打モンテロに二塁の後ろに落ちるライト前ヒットで一二塁とされる。しかし中村奨を捕邪飛に打ち取り、勝田をレフトフライ、二俣を一塁ゴロに打ち取り切り抜ける。玉村は7回1失点で交代。8回裏、二番手遠藤に対し2死から近本のライト前ヒットと木浪のライト前ヒットで一三塁とし、森下翔の打席で木浪は二盗。森下翔が歩いて満塁と攻め立てたが、佐藤輝は二塁ゴロに倒れる。9回表、六番手木下は三者凡退に抑える。9回裏、三番手大瀬良の前に三者凡退で試合は延長戦に。10回表、七番手の及川も三者凡退に抑える。10回裏、四番手の高に対し1死から近本が歩き、木浪の二塁ゴロで二進。しかし代打伏見はライトフライに倒れる。11回表、八番手岡留も三者凡退に抑える。11回裏、五番手ターノックから小野寺が歩き代走に植田。熊谷の打席で植田は二盗。熊谷のバントで三進。高寺は申告敬遠。梅野のショート強襲の内野安打で植田が生還し、西の引退試合をサヨナラ勝利で飾った。岡留が今季初勝利。ヒーローインタビューはサヨナラ打の梅野。試合終了後、西勇の引退式が行われ、西はチームメイトの手で胴上げ。
◎スワローズ25回戦……0-4
 タイガースの先発はルーカス。2回表、山田を歩かせ、塩見のセンター前ヒットで一二塁とされると、松下には左足に当たる死球で満塁に。田中のライト前タイムリーヒットで先制点を許す。しかし、柿沼、中村優、岩田を三者空振り三振にとって最少失点にとどめた。スワローズの先発は中村優。3回裏、伏見が左中間を破る二塁打を放つも元山とルーカスは連続空振り三振。近本はセカンドゴロに倒れて同点機を逸する。4回表、塩見を歩かせたが、松下、田中、柿沼を三者連続空振り三振。4回裏、1死から森下が歩き代走に福島。大山の打席で福島は二盗。大山が歩いて一二塁としたが、高寺は空振り三振。木浪は二塁ゴロでここも同点にできず。5回裏、2死から代打梅野がセンター前ヒット。近本の打席で梅野は二盗。近本のライト前ヒットで梅野は本塁を狙うも好返球の前に憤死。ルーカスは5回1失点で交代。6回表、二番手下村は三者凡退に抑える。中村優は5回無失点で交代。6回裏、二番手高橋奎に対し2死から大山がショート内野安打で出て代走に熊谷。高寺はセンターへのフライに打ち取られる。7回表、続投の下村がつかまる。1死から田中にレフト前に落ちるヒット、石井巧にライト前ヒットで一二塁とされ、松本直にレフト線にタイムリー二塁打、岩田にセンター前2点タイムリーヒットを打たれて4点差に。西村の打席で岩田が二盗。サラに三盗を試みるも下村が三塁に送球して憤死。西村は見逃し三振。8回表、三番手岩崎が茂木をレフトフライに打ち取ると、四番手神宮に交代。代打丸山和を二塁ゴロ、塩見を空振り三振に取る。8回裏、三番手星の前に三者凡退。9回表、五番手石井大も三者凡退に抑える。9回裏、四番手は廣澤。福島が歩くが代打中野はセンターへのフライ、高寺の一塁ゴロで二封。木浪は空振り三振で逃げ切られた。公式戦最終試合は完封負け。スワローズの5位が確定。試合終了後、藤川監督があいさつをし、ポストシーズンへの意気込みをファンに向けて語った。

愛すれどTigers週間MVP
投手……西勇輝・岩貞祐太 2試合続けての引退試合。和田、金本、矢野監督時代、優勝まであと少しと手が届きそうで届かない年も腕を振り続けた左腕と、バファローズからFAで移籍してきてくれて常にローテーションの中心として投げ続けてくれていた右腕が有終の美を飾った。今後も球団に関わる形で指導者や解説者として貢献してもらえることだろう。
野手……梅野隆太郎 引退した両投手の球を受け続け、引退試合でもマスクをかむった。カープ戦ではプロ入り初めてというサヨナラ打で存在感を示した。今季は出番が大きく減ったが、今後もタイガースには欠かせない存在。坂本や伏見と競い合いながらポストシーズンでも活躍してもらいたい。

 いよいよクライマックスシリーズのファイナルステージを迎える。相手はジャイアンツに2連勝したベイスターズ。度会が大活躍していて、この選手を何とか抑えこむことが日本シリーズ進出への鍵になるだろう。乗せてしまうと勢いのつく相手だけに、村上、高橋遥、才木、大竹ら盤石の先発陣と、木下、工藤らの剛腕リリーフ陣で抑えこんでもらいたい。打線は近本の出塁が鍵か。両チームとも一番打者がカギを握るシリーズになりそうだ。

(2026年10月11日記)


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