クライマックスシリーズ、ファイナルステージは甲子園での4連戦。相手は3位のベイスターズ。初戦は村上が先制点を許すと打線は平良の前に得点できず、岩田、浜地らもとタイガース勢のリリーフにも抑えられ完封負け。2戦目は佐藤輝が故障でベンチから外れ、森下も足を傷めて途中で退場。高橋遥と尾形が無失点で緊迫した投手戦となったが牧の一発に泣き、連続完封負け。第3戦は才木が佐野恵にスリーランを打たれ、森下と佐藤輝を描く打線には反発する力もなく3試合連続の完封負け。第4戦は森下が2打席連続のホームランを放つなどして9回表2死までリードしていたが、工藤が三森に逆転打を打たれて4連敗でベイスターズの日本シリーズ進出を許すことになった。シーズン最後まで満身創痍で戦い、なんとか連覇のゴールにたどり着いたが、後半戦、勢いに乗ったベイスターズに飲みこまれた。2026年のタイガースの戦いは予想もしない形で終わってしまった。
◎ベイスターズ1回戦……0-2
タイガースの先発は村上。1回表、1死から牧と佐野恵を歩かせ宮崎にレフト前タイムりヒットを打たれて先制点を許す。しかし筒香を空振り三振に取ると、松尾は二塁へのフライに打ち取り最少失点でしのいだ。ベイスターズの先発は平良。コースと高低の投げ分けでタイガース打線を翻弄。2回裏、1死から大山のレフト前ヒット。高寺はショートへのフライに倒れたが、元山のライト前ヒットで一二塁と攻める。しかし坂本誠は空振り三振で得点できず。5回裏、2死から村上の二塁ゴロを牧が弾いてエラーで出ると、近本が歩いて一二塁に。しかし中野は二塁ゴロに倒れる。6回表、2死から佐野恵にライトスタンドにソロホームランを打たれ2点差に。6回裏、2死から大山がレフトフェンス直撃の二塁打を放ち、ここで平良は交代。二番手は岩田。高寺が歩き一二塁としたところで、代打木浪は空振り三振に倒れ追いつけない。村上は6回2失点で交代。7回表、二番手及川は筒香を見逃し三振に取り、松尾のショートゴロは木浪が弾いてエラーとなるも、林は投手ゴロ併殺に打ち取る。7回裏、三番手伊勢から坂本誠がセンター前ヒット、代打前川はレフト前ヒットで無死一二塁に。しかし近本は空振り三振。中野のセンターフライで坂本誠は三進。前川の代走に熊谷。しかし森下は見逃し三振に倒れ、本塁が遠い。8回表、三番手セベリーノは1死から神里を歩かせ、度会の二塁ゴロで二進。牧を申告敬遠。一二塁とされたが、佐野恵を二塁ゴロに打ち取り切り抜ける。8回裏、四番手浜地の前に佐藤輝、大山、高寺が三種凡退。9回表、四番手神宮は三者凡退に抑える。8回裏、クローザーのレイノルズに対し木浪のレフト前ヒットと坂本誠の二塁内野安打で一二塁とし、代打伏見のバントで二三塁に進塁。しかし近本はショートフライに打ち取られ、中野は二塁ゴロで逃げ切られた。走者を返す役割の大山がチャンスメーカーになる形となり、打線が分断されて完封負けとなった。
◎ベイスターズ2回戦……0-1
タイガース高橋遥、ベイスターズ尾形の投手戦。1回裏、1死から中野が投手強襲安打を放ち、森下は四球。故障でベンチから外れた佐藤輝に代わる四番打者の大山はレフトフライに打ち取られ、高寺は空振り三振で先制機を逸する。2回裏、木浪が歩き、伏見の打席で二盗。伏見のバントで三進。しかし元山は空振り三振。高橋遥は一塁ゴロに倒れ、ここも先制できず。高橋遥は4回まできっちりとベイスターズ打線を抑えていたが、5回表、宮崎と松尾ににレフト前ヒットを打たれ、一二塁とされる。成瀬のバントは高橋遥が好判断で三封。蝦名のレフト前ヒットで満塁とされたが、代打筒香は空振り三振。度会は投手ゴロに仕留める。尾形は4回無失点で交代。5回裏、二番手吉野の前に三者凡退。6回裏、三番手ルイーズの前に三者凡退。森下のヒット性の当たりはシフトを敷いていた牧に好捕され、二塁ゴロに終わる。ここで森下は故障を訴え前川と交代。7回表、宮崎のライトへのフライは高寺が落球し宮崎は二進。しかし松尾を二塁へのフライに、成瀬を見逃し三振に打ち取り、蝦名のライト前への当たりは高寺がダイビングキャッチして切り抜ける。7回裏、四番手岩田から大山が足もとに死球。高寺のバントで二進。しかし木浪は空振り三振に倒れ、伏見は四球。代打立石に対し、岩田は五番手馬場と交代。立石は空振り三振。8回表、2死から牧にレフトスタンドに先制のソロホームランを打たれ、ついにリードを許す。8回裏、六番手浜地の前に三者凡退。高橋遥は8回1失点で交代。9回表、二番手工藤は三者凡退に抑えて打線の援護を待つ。9回裏、クローザーのレイノルズに対し1死から大山が歩き、代走に植田。高寺は内野に叩きつける投手前ヒットで一二塁に。木浪の打席で重盗。植田はアウトではないかと相川監督がリクエスト申請をするも判定は覆らず。しかし木浪は空振り三振、伏見は二塁ゴロでこのシリーズ、本塁が遠い。アドバンテージを含め、1勝2敗と厳しい状況になってきた。
◎ベイスターズ3回戦……0-4
タイガースの先発は才木。1回表、度会にセンター前ヒットを打たれ、牧を歩かせて一二塁とされる。佐野恵のバントは梅野が判断よく三封。宮崎をショートへのフライに打ち取ると、勝又を空振り三振に取って切り抜ける。ベイスターズの先発は片山。1回裏、1死から中野がライト前ヒットを放ち、近本の二塁ゴロは牧が弾いてエラーで一二塁に。しかし尾大山はショートゴロ併殺に倒れる。2回裏、前川が左腕に死球。後に骨折と判明。代走に岡城。後続は三者凡退に終わるが、佐藤輝、森下に続く主力の欠場は大きかった。3回表、1死から度会にレフト前ヒット、牧にレフトスタンドにワンバウンドで入るエンタイトル二塁打で二三塁とされ、佐野恵にバックスクリーン右に先制のスリーランホームランを打たれてしまう。才木は5回3失点で交代。6回表、二番手は及川。1死から勝又のショートゴロは熊谷が悪送球し、カメラマン席に入りテイクワンベースで二進。三森のセンター前に落ちるテキサス性のヒットで一三塁に。しかし及川が三森を牽制球で釣り出し、三森は憤死。林は二塁ゴロに打ち取る。7回表、三番手セベリーノは三者凡退に抑える。7回裏、近本の三塁ゴロを宮崎が弾いてエラーで出塁。大山は空振り三振に倒れ、代打森下はセンターフライ。しかし高寺のセンター前ヒットで一二塁とする。このチャンスも梅野が一邪飛で生かせず。8回表、ザク等のセベリーノは牧にレフトスタンドにソロホームランを打たれて4点差に。片山は7回無失点で交代。8回裏、二番手の伊勢の前に熊谷、代打福島、立石が三者三振。9回表、四番手岩崎は三者凡退に抑えて打線の奮起を待つ。9回裏、三番手ルイーズの前に中野、近本、大山は三者凡退で3試合連続完封負け。ついに後がなくなった。
◎ベイスターズ4回戦……5-8
タイガースの先発は大竹。1回表、1死から牧にレフト前ヒットを打たれ、佐野恵のライト前ヒットで一三塁に。ここで宮崎にレフトへの犠牲フライを打たれて先制を許す。エンカーナシオンに左中間を破る二塁打を打たれ、佐野恵は一気にホームを突くも高寺から中野の中継での返球で憤死。最少失点にとどめる。ベイスターズの先発は東。1回裏、近本の二塁ゴロを牧が弾いてエラーで出塁。中野は二塁へのライナーに倒れたが、森下のレフト前ヒットで一二塁に。佐藤輝はレフトへのフライに倒れたが、大山がレフト前にタイムリーヒットを放つ。判定はアウトだったが、藤川監督のリクエスト申請で覆る。2回裏、1死から熊谷がライト前ヒットを放ち、大竹のバントで二進。しかし近本はセンターフライに倒れる。4回表、宮崎は三塁強襲のヒット。2死後、成瀬にレフトスタンドにツーランホームランを打たれ、2点差とされる。4回裏、2死から熊谷がショートへの内野安打で出ると、代打濱田のセンター前ヒットで一三塁に。しかしここも近本は空振り三振に倒れる。大竹は4回3失点で降板。5回表、二番手神宮は三者凡退に抑える。5回裏、1死から森下のレフトスタンドに飛びこむソロホームランで1点差に。なおも佐藤輝と大山の連打で一二塁としたが、伏見は三塁ゴロ併殺に倒れる。6回表、続投の神宮は佐野恵にセンター前ヒットを打たれ、1死後、演歌な詩音の左中間を破る二塁打で二三塁とされる。古市の三塁ゴロでギャンブルスタートを切った佐野恵を佐藤輝が本塁へ送球して憤死。成瀬を空振り三振に取りなんとか切り抜けた。東は5回2失点で交代。6回裏、二番手吉野から高寺がセンター前ヒットを放つと、熊谷のバントで二進。代打元山の三塁ゴロで三進。近本の三塁ゴロは宮崎がこぼしてエラー。その間に高寺が生還して同点に追いつく。7回表、三番手木下は1死から代打勝又を歩かせたが、後続を断つ。7回裏、三番手浜地から森下がレフトスタンドにソロ無ランを放ちついに勝ち越す。佐藤輝の左中間を破る二塁打と大山のライト前ヒットで一三塁とし、伏見のレフトへの犠牲フライで2点差に。大山も二進。ここで浜地は降板。四番手は中川虎。高寺と熊谷が凡退し、追加点は取れず。8回表、続投の木下は牧の左腕に死球。佐野恵を歩かせ一二塁に。宮崎にライト前タイムリーヒットを打たれて1点差とされる。なおも一二塁で木下は降板。クローザーの工藤が四番手で起用され、井上朋を見逃し三振、代打筒香を空振り三振、成瀬を一塁へのフライに打ち取り、リードを保つ。8回裏、五番手馬場の前に三者凡退。9回表、続投の工藤は1死から松尾を歩かせ、度会の二塁内野安打で一三塁に。牧の一塁ゴロで松尾は三本間で挟殺。二三塁に。三森に対して2ストライクを取り、「あと1球」コールが響く中、三森にセンター前に落ちる逆転の2点タイムリーヒットを打たれて、返球の間に三森は二進。宮崎は申告敬遠。工藤は無念の降板。五番手ドリスは井上朋にレフト前にタイムリーヒットを打たれて、代打林にもライト前タイムリーヒットを打たれ、3点差とされてしまう。9回裏、クローザーのレイノルズから森下が歩き、佐藤輝は見逃し三振に倒れたが、大山のレフト前ヒットと伏見の四球で満塁に。伏見の代走に植田。しかし高寺は左邪飛を度会が落球してくれたにもかかわらず空振り三振。代打木浪は見逃し三振で逃げ切られ、ファイナルステージ4連敗で日本シリーズ進出はならず。
愛すれどTigers週間MVP
投手……高橋遥人 牧の一発で沈んでしまったが、森下も佐藤輝もいない打線の援護が期待できるはずもなく、悔しい敗戦。しかし、その投球内容は最多勝投手らしい見事なもの。この悔しさを来季につなげてもらいたい。
野手……大山悠輔 森下と佐藤輝が欠場した試合では4番を打ち、孤軍奮闘。しかし近本の不振などで走者を置いてチャンスで打席に立つ場面も少なく、打線をつなげる事ができなかった。
無念の4タテを食らってしまったが、シーズン最終盤まで優勝を争い、連覇を勝ち取った裏には相当な疲れがたまっていたに違いない。逆に早々と3位という順位を確定していたベイスターズは、そういうぎりぎりまで神経をすり減らす場面はなかった。その違いが結果に表れたということだろう。シリーズ終了後、藤本コーチと小谷野コーチの退団が決まり、戸井ら育成選手や、島田、豊田の戦力外も決まった。また、佐藤輝のポスティングシステムを容認することになり、三冠王がチームから抜けることは確実視されている。結果を残せなかったディベイニーとラグズデールは退団が確定的。来季のコーチ編成や、ドラフト、そしてFA、現役ドラフトなど積極的な補強が急務となった。ここからは編成部の腕の見せ所である。
悔しい形で根気が終わってしまったが、ペナントレースの優勝はタイガースだ。そして、来季は3連覇と、日本シリーズ制覇という目標ができた。連覇という喜びをもたらしてくれたタイガースの選手、監督、コーチたちには感謝するしかない。
(2026年10月19日記)